福岡インディペンデント映画祭2024【特集プログラム FMF特集】(9月7日(土)-P1)
ご挨拶
福岡インディペンデント映画祭(FIDFF)実行委員の坪根です。
今年の特集プログラムとしてFMF福岡様のご協力の元、企画した「FMF特集」についてご紹介します。
FMF特集は、8月31日 (土)ZERO Dayと、9月7日 (土)の計2回、作品を入れ替えて全く違うプログラムを上映いたしますので、お時間ありましたら、ぜひ、両日とも足をお運びいただければと思います。
FMFとは
FMF(正式名称:Film Makers Field)は、個人映画の制作・上映活動を行う団体として、福岡で結成。
個人、または少人数による前衛的で、芸術性・実験性を追求した映像作品を制作するかたわら、
公募展の企画や上映活動などを通して、各地で活動する映像作家・団体をつなぐ交流の場となっていきました。
1977年 福岡市出身の映像作家 福間良夫、ノトヨシヒコ、森田淳一(壱)の3名により結成。翌年、のちに福間のパートナーとなる宮田靖子が参加。
メンバーの増減や活動休止がありつつも、福間・宮田が中心となり、数名のサポートメンバーと共に活動。2007年 主宰 福間良夫が急逝、2013年 宮田靖子が大阪へ拠点を移動し、現在では福岡での活動を引き継ぐ形で、当時のサポートメンバーがFMF福岡を結成。
大阪や東京のメンバーと連携しつつ、個人映画や実験映画の企画上映を行なっています。
9月7日(土)の第1プログラム(10:10~12:10)
『パーソナルフォーカス』
FMFによる名物企画の1つ「パーソナルフォーカス」(1978〜2010年)は、当時、ホームムービーのツールとして普及していた8ミリフィルムによる3分間の映像作品を全国から公募し、無審査で全て上映するというアンデパンダン方式による上映企画。
今回は、出品された多くの作品の中から、FMF歴代メンバーの作品を中心に10作品、FMF福岡メンバーおよびFMF主宰者 福間良夫と宮田靖子の8mm作品を上映いたします。
<パーソナルフォーカス>8mm上映
PASSING ZONE ノトヨシヒコ 1978 3min
Cat-a-logue 宮田靖子 1982 3min
PAST DAY 稲垣洋祐 1982 3min
Yー29KS 𠮷住美昭 1982 3min
ドキドキパーソナルフォーカス 森田淳壱 1982 3min
弾機 福間良夫 1983 3min
「A」ーわが愛しき 森 優一 1983 3min
Æsthésiomètre 森下明彦 1983 3min
Delay Exposure 松本俊夫 1984 3min
LEAPー2 鳥飼康男 1986 3min
<FMF福岡メンバー+福間良夫・宮田靖子プログラム>8mm上映
RINKAI 堀内孝寿 2013 6min
夜ヲ狩ル 香月泰臣 2013 3min
stair 黒岩俊哉 1988 7min
Fraction 山本 宰 2000 3min
Sans Suite III 中原千代子 2017 3min
Movement3 伊藤高志 1980 3min
新神風 福間良夫 1983 4.10min
威風堂々 宮田靖子 1998 3.35min
映画祭スタッフ推しコメント:
なんといっても、FMF主宰者で、光を追い続けた映像作家でもある福間良夫さんによる名作『弾機』の8mmフィルム上映は必見。
高速で吹き抜ける光の風をぜひ劇場で体感してください!
また『薔薇の葬列』『ドグラ・マグラ』などの劇映画やドキュメンタリーでも高名な松本俊夫さんによる貴重な8mm作品や、 伊藤高志さんの世界的代表作『SPACY』へ後に発展していった実験作『Movement3』も上映します!
<伊藤高志特集プログラム>16mm上映
日本を代表する実験映像作家 伊藤高志の代表的な3作を上映します。
SPACY 伊藤高志 1981 10min
BOX 伊藤高志 1982 8min
THUNDER 伊藤高志 1982 5min
映画祭スタッフ推しコメント:
『SPACY』は世界各地で高く評価され、95年フランス、クレルモンフェラン短編映画祭「短編映画の1世紀」での100本の中の1本に選出。パリ ポンピドゥーセンターもフィルムを購入、所蔵されています。
ぜひこの”ジェットコースタームービー”と云われる作品を会場で体験してください!
『BOX』『THUNDER』も、コマ撮り、再撮影、バルブ撮影などフィルムのテクニックを最大限まで駆使して描き出される不思議な世界観も必見!
FMF特集は
9月7日(土)の第1プログラム(10:10~12:10)
さらに、8月31日(土)の福岡インディペンデント映画祭2024 ZERO Dayでも別の内容での「FMF特集」プログラムを上映します!