福岡インディペンデント映画祭2022 作品紹介 その⑤(1103-P5)
11/3(木・祝)第5プログラム(18:40~20:30)
'秋の夜長の個性派短編特集'
休みをつなげて四連休にする人も多そうなこの日。なかなか巡り合わない木曜祝日の宵に、日常を逸脱した不思議な時間を体感できるプログラムです。着地点を簡単に想像させてくれない短・中編4本を連続上映します(画像クリックで作品ページに飛びます)。
『卓上フェス』(監督:ヤマダダイキ、0.50min)
上映時間わずか50秒!これぞ短編中の短編。そよ風が吹き抜けるように始まって終わるので、決して目を離さず、全集中で観ましょう。
かわいいです。優しいです。ちゃんとLove and Peaceがつまっています。
『Girl』(監督:山本篤子、29.59min)
がんばっているはずなのに、どうにもうまくいかない。何だかアンラッキーな日を過ごすセリのところにやってきた「メイ」。彼女はどこか「普通」と違うようだけど…。
「メイ」を演じる紫藤楽歩(しどう らむ)さんが鮮烈な印象を残し、ありのままの自分でいたっていい…とじんわり感じさせてくれる、愛おしい瞬間にあふれた30分。
『死体と生きる』(監督:三善万椰、28.35min)
死んだ彼氏の遺体と一緒に暮らすみさき。これは倒錯?それとも究極の愛なのか?ラスト、謎と憶測を呼ぶ食卓の料理。そして彼女の言葉の真意。
過激描写に走らずともダークファンタジーを成立させ、そこにロマンスを融合させたこの監督、只者じゃない。小説バージョンもぜひ作ってほしいほど。
『アキレスは亀』(監督:佃光、36.16min)
『アキレス“と”亀』ではありません。
“は”です。
でも『アキレスと亀』について知らない人は、ちょっと調べてから観ることをおススメします。
おバカに見えて、でもやっぱり知性とウィットに溢れたこの作風は佃監督にしかできない境地。更には極上の地域映画でもあります。
文:大塚 大輔(プログラミングディレクター)
福岡インディペンデント映画祭2022は、11月3日から6日まで開催されます
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