福岡インディペンデント映画祭2024【コンペ作品紹介 その⑥】(9月7日(土)-P3)
ご挨拶
このnoteをご覧いただいてありがとうございます!
福岡インディペンデント映画祭(FIDFF)実行委員の太田です。
FIDFF2024で上映されるノミネート作品の解説や見所ポイントをお伝えしています。
今回は、コンペティション部門上映2日目、9月7日(土)の第3プログラム(15:40~17:55)
『ヒコットランドマーチ』
『コラン・ド・プランシーの万年筆』
『フューチャー!フューチャー!』
の3作品をご紹介します。
『ヒコットランドマーチ』
日本 2023年制作 22.12min
コメディ
映画祭スタッフ推しコメント:
あ、盗撮だ!勘違いの投稿は瞬く間に広まり、一人の人生を変えていく。
SNS社会の問題点に切り込みながらも、同僚や恋人にまで裏切られ泣く主人公をコミカルに描く。 主人公を応援したくなるLASTにはさわやかさまで感じられる。
作品あらすじ:
舞台は山口県下関市彦島、通称ヒコットランド。主人公は感情表現豊かで泣き虫な男、平(たいら)。
ある日、電車内でスマホを持ったまま寝ていると、目の前にはミニスカートの女性が。その様子を見ていた女子高生たちが、平を「盗撮犯」としてSNSで拡散する。SNSでは瞬く間に炎上し、名前や勤め先まで特定される。近所では小学生YouTuber達に虐められ、記者になった元カノには取材をされ、勤め先には抗議の電話が鳴り止まない。挙句の果てに元カノに嘘の記事を書かれて、炎上はエスカレート。ついには工場も辞め、同僚にも裏切られ、人生が終わった状態に。子供のように感情を爆発させる平と、個性豊かな登場人物達が繰り広げるコメディ作品。
近年問題となっているネット炎上というシリアスになりがちな題材を、コメディに昇華させた脚本が素晴らしいです。
絶望と希望を表情で演じ切った主演の青木裕基さんも見どころです。
chavo(チャボ)監督は、写真専門学校を卒業後、コニカミノルタフォトプレミオを受賞し写真家デビュー。雑誌、企業広告などの写真制作を手掛けた後、 なんと2009年に第56回ちばてつや賞大賞を受賞し漫画家デビューという異例の経歴の持ち主。
2023年4月よりYouTubeで「架空の映画予告編監督chavo」チャンネルにて企画・脚本・編集・音声・照明・映像・監督を兼任。ヒコットランドマーチは短編映画1作目だそうです。福岡県北九州市在住。
もうchavo監督自体に興味津々です!是非会場でいろいろお話を聞いてみたいです!
『コラン・ド・プランシーの万年筆』
日本 2023年制作 58.08min
サスペンス・ワールドプレミア・俳優賞ノミネート
映画祭スタッフ推しコメント:
あなたが魅了されたのは、200年前の万年筆。 そして万年筆もあなたを気に入ったようです。
さぁ、あなたの運命は回り始めました。 万年筆をうまく使えるかどうかは、あなた次第。
作品あらすじ:
須田尊は上京して5年、いまだ出版には至っていない売れない小説家。 ある日、宝石のように美しい万年筆に目を奪われる… 「最初の読者にしてほしい 」 アンティークショップの女主人はこの約束を守れるなら 万年筆を安く譲ってくれると言うのだ。 この日から尊の運命は一変し売れっ子小説家として名を馳せていくのだが…。
MANKAI STAGE『A3!』シリーズ - 伏見臣役、Action Stage「エリオスライジングヒーローズ」-THE WEST-(主演)キース・マックス役、ミュージカル『チェーザレ 破壊の創造者』などの様々な舞台で、高身長を生かし丁寧且つ繊細な演技に定評のある稲垣成弥さんが、運命を翻弄される売れない小説家役を熱演。本作で俳優賞候補にノミネートされています。
山本 大策監督は、福岡県福岡市生まれ。 声優の夢を目指しその後、タレントマネージメントとして活動。現在は監督業を主として活動しています。
主人公と運命の出会いをする万年筆そのもの、そして出会いの場であるアンティークショップのロケーション、それを切り取った上質な撮影と照明がサスペンスを盛り上げます。
『フューチャー!フューチャー!』
日本 2023年制作 25.05min
SF・俳優賞ノミネート
映画祭スタッフ推しコメント:
超エンタメ!未来を救うために必要なことは、受験合格?!
広島・尾道を舞台に、時を駆けるヒロイン、駒井蓮のフレッシュな魅力も見逃せない!
作品あらすじ
マコトは、成績は悪いが小さい頃から妄想力豊かなSF大好き女子高生。将来はロボットを設計するのが夢だったが、模試の結果はF判定。そんなある日、未来からやってきた青年シンイチと出会う。シンイチ曰く、ディストピアとなった未来を救うには、マコトが大学に進学し戦闘ロボットの設計図を完成させるしかなかった。果たして、マコトは大学合格できるのか?そして、ふたりは未来を救うことができるのか?
軽快、爽快、痛快な超エンターテイメント作品。
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」や過去の名作に目配せしつつ、とにかく娯楽に徹するストーリーが清々しい。
主演の駒井蓮さんは本作で、米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭である26回ショート ショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)のベストアクターアワード(ジャパンカテゴリー)に選ばれました。
共演の井上祐貴さん(ウルトラマンタイガの主人公・工藤ヒロユキ役)や、2人に協力する物理の先生役、渡部豪太さんの出演も楽しいサプライズ。
普段は広告会社で映像やコピーを生業にしている総監督の眞鍋 海里さんは、「つい3年前まで住んでおり、人生の大半を過ごした福岡。そんな心の故郷である福岡での映画祭に参加したく応募させていただきました!」との嬉しいコメントを。
ジュール・ヴェルヌの名言がキーワードの、前向きな気持ちになれる青春SFストーリーです!
盛り上がること必至の3作品、是非お楽しみに!
開催日程
16周年となる今年は、
8月31日(土)ZERO day として
「福岡市総合図書館 映像ホール・シネラ」にて開幕
福岡市総合図書館 映像ホール・シネラ(福岡市早良区百道浜3丁目7-1)
9月6日(金)~8日(日)より
コンペティション部門ノミネート作品、および特集上映を
「福岡市美術館ミュージアムホール」にて
上映いたします。
福岡市美術館ミュージアムホール( 福岡市中央区大濠公園1-6)
次回は、福岡インディペンデント映画祭2024【コンペ作品紹介 その⑦】(9月8日(日)-P1)
『正しい家族の付き合い方』
『遠く離れて』
『トワの欠片』
の3作品をご紹介します!
では、また!