福岡インディペンデント映画祭2024 ZERO Day【FMF特集】(8月31日(土)-P2)
ご挨拶
福岡インディペンデント映画祭(FIDFF)実行委員の坪根です。
今年の特集プログラムとして、FMF福岡様のご協力の元、企画した「FMF特集」についてご紹介します。
FMF特集は、8月31日 (土)ZERO Dayと、9月7日 (土)の計2回、作品を入れ替えて全く違うプログラムを上映いたしますので、お時間ありましたら、ぜひ、両日とも足をお運びいただければと思います。
FMFとは
FMF(正式名称:Film Makers Field)は、個人映画の制作・上映活動を行う団体として、福岡で結成。
個人、または少人数による前衛的で、芸術性・実験性を追求した映像作品を制作するかたわら、公募展の企画や上映活動などを通して、各地で活動する映像作家・団体をつなぐ交流の場となっていきました。
1977年 福岡市出身の映像作家 福間良夫、ノトヨシヒコ、森田淳一(壱)の3名により結成。翌年、のちに福間のパートナーとなる宮田靖子が参加。
メンバーの増減や活動休止がありつつも、福間・宮田が中心となり、数名のサポートメンバーと共に活動。2007年 主宰 福間良夫が急逝、2013年 宮田靖子が大阪へ拠点を移動し、現在では福岡での活動を引き継ぐ形で、当時のサポートメンバーがFMF福岡を結成。
大阪や東京のメンバーと連携しつつ、個人映画や実験映画の企画上映を行なっています。
8月31日(土)の第2プログラム(13:30~15:00)
『パーソナルフォーカス』
FMFによる名物企画の1つ「パーソナルフォーカス」(1978〜2010年)は、当時、ホームムービーのツールとして普及していた8ミリフィルムによる3分間の映像作品を全国から公募し、無審査で全て上映するというアンデパンダン方式による上映企画。
ZERO Dayでは、パーソナルフォーカスに出品された作品の中から、さらに選りすぐりの<パーソナルフォーカスアンソロジー>16作品を上映します。
<パーソナルフォーカス>8mm上映
第六のドーンとやってみよう! 第六整形外科 1978 3min
TIME TRANSFER 永崎通久 1979 3min
MOON DOG 出渕亮一朗 1982 3min
三角形の法則 木塚忠広 1983 3min
あ・りんごII 福山静子 1983 3min
ねこ色の楽園 武藤起一 1983 3min
乙女の祈り 坂本崇子 1983 3min
ストリプス パトロール 渡辺 宏 1983 3min
CANON 山田けい子 1983 3min
B’ かわなかのぶひろ 1984 3min
FLICKERTIMESCAPE 江上計太 1984 3min
虚構の影ーshadow by shadow 板山信一 1984 3min
捜 査 中島 崇 1984 3min
SNOW ROOM 中島 洋 1985 3min
on the wall 小嶋哲生 1985 3min
栓なき世界 斉藤利行 1986 3min
映画祭スタッフ推しコメント:
多種多様な作品のなかでも、長く個人による映像制作の発展に寄与し、自身も作品を発表し続けてきた かわなかのぶひろさんや、
月刊「イメージフォーラム」編集長、イメージフォーラム・フェスティバルのディレクターも務め、実験映画も作り続けてきた映像作家 中島崇さんの8mm作品も上映!
また個人的に『第六のドーンとやってみよう!』は当時の大濠公園を舞台に、テンション高めでコマ撮りで遊ぶ様子が微笑ましく、ポップで見ていて楽しい作品です。
<伊藤高志特集プログラム>16mm上映
実験映像作家 伊藤高志さんが、90年代に制作された作品3作を上映します。
THE MOON 伊藤高志 1994 7min
ZONE 伊藤高志 1995 13min
モノクローム・ヘッド 伊藤高志 1997 10min
映画祭スタッフ推しコメント:
初期のフィルムによる撮影手法を突き詰めた作品から徐々に変化していき、
作家の内面から湧き上がるイメージが具現化されていった時代の作品。
初期作品から通底的に存在していた"妖しさ""不気味さ""ゴースト"の存在が
扉の向こうの月、首無し男、バットを振り被る少女などとして表れ、作品テーマを描き出していきます。
現在の伊藤高志作品につながる重要な作品群となっています。
ZERO DayのFMF特集は
8月31日(土)の第2プログラム(10:10~12:10)
さらに、9月7日(土)の福岡インディペンデント映画祭2024でも別の内容でのプログラム「FMF特集」を上映します!お楽しみに!
次回は、福岡インディペンデント映画祭2024【特集プログラム FMF特集】(9月7日(土)-P1)をご紹介します!
ではまた。