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自分がメンタル崩壊した頃を思い返した『夜明けのすべて』

◾️今日の映画『夜明けのすべて』(2024)
月経前症候群でイライラが抑えられなくなってしまう藤沢さんと、パニック障害を抱える山添くん。2人は、理解のある職場の人たちにも支えられながら、次第に同志のような気持ちで互いを思い合うようになっていく。

わたしはゆるやかな働き方が好きだ。側から見るとバリバリ働くキャリアウーマンなんだろうし、仕事が嫌いなわけでもないけれど、実際のところは効率が良いから残業はほとんどしないし、有休は好き放題取るし、仕事場を一歩出たら一瞬で仕事のことを忘れることができるという特技がある。昇進試験のオファーはつい先日も何度目かの断りを入れたし、そこそこ成果を出して安定した給与をもらい、どこに行くでもない普通の生活を維持できればいいというモチベーションだ。

悩んだり、眠れなかったりしないのは、欲がないからだと自覚している。これでも社会に出たばかりの頃は欲もあったのだけれど、年齢を重ねるとともに幸福度というものを意識しはじめた。なぜならわたしも少しメンタルが不安定だった時期があるからだ。

イライラして周りとぶつかることもあったし、うまくいかなくて眠れないこともあって、次第にごはんも食べられなくなった。そのときにふと、いくら成果を出してお金をもらっても、他人と比べて勝ったとしても全然幸せじゃないから、とりあえず幸せだと自分で思えるようになりたいと思い、それまでの自分とさよならした。そして今、わたしは毎日幸せだ。ささやかな楽しみと、ストレスのない働き方と、人との距離感。仕事も私生活もすべてうまくいっている。それをつまらないと感じるひともいるだろうけれど、わたしはとても気に入っている。

この映画を見ていて思ったのは、こうやってサポートしてくれる職場にいられたら良かったなということだ。大手企業にいると常に利益を求めなければならないし、働き方改革と掲げていても数字を求められる。わたしには会社が何もしてくれなくても、勝手に自分と働き方を変えるだけの力と強さがあった。でも、そういう会社だけではなく、本当に社員の幸せを大切にして、無事に一年を迎えられるだけを目標にする会社があってもいいはずだ。そうじゃなきゃ、生きていく場所がないひとが溢れてしまう。

観る者が、果たして自分は幸せだろうかと問いかける、特に走り続けているひとには救いになるような映画だった。

Netflixで鑑賞

◾️今日の日記

外でのひとり飲み

仕事終わりが遅くなり、出張先のホテルにあった飲み屋でひとり晩酌。ホテルと同じ建物だし、もう寝るだけだからと、この後日本酒までやってしまいました。翌朝、顔が浮腫んでしまって、朝からサウナに入りました。

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