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ダメなバディのゆるゆる刑事ドラマ『NO ACTIVITY』

◾️今日のドラマ『NO ACTIVITY season2』(2024)
主人公・時田信吾は、敏腕刑事のように見えるが、実は昇進とは無縁の警視庁のお荷物刑事。捜査の現場でもやる気を見せず、謎の迷言を次々と繰り出しながら人を煙に巻いてゆくダメ刑事だが、何故か憎めない人間味あふれるキャラクターだ。一方の椎名は、自動車学校の教官から警察に転職してきた異色な経歴の若手刑事。聞き上手で人たらしな一面を持ち、ベテラン刑事の時田もつい本音を漏らしてしまうほど。椎名のお陰で時田の愛すべきダメさ加減は一層加速していく。

わたしは刑事ドラマが好きだ。刑事ドラマというのは犯人が誰かという謎解きよりも、バディの物語という意味で好きなのであって、そのバディがどれだけ魅力的かというところが重要だ。このドラマのバディはとても素敵だ。すごくダメなふたりがお互いに褒め合って、やる気を見せないまま、なんか解決に向かっちゃうのである。

『地面師たち』であんなに怖くてたまらなかったトヨエツが、やる気もなければ実力もない、だけど余裕さえ感じる時田を演じているのも見どころだし、season1で拳銃を失くすというとてつもないミスをしながらも、焦りもしないまま笑っては一緒にそのミスを楽しむ謎のマイペース椎名を演じる中村倫也も自然体でいい。このふたり、season2で起きる出来事にもまったく変わらずキャラクターそのままでバディを組んで対応してくれる。

しかしながら、もうひとつのバディである木村佳乃&清野菜名がわたしのお気に入りだ。仲がいいのか悪いのか、殴り合いの喧嘩をしたりとか、相手の不幸を喜んだりとかしながらも、最後は笑える話が待っている。シソンヌのじろうが脚本なのだけれども、芸人さんというのはコントを書くからなのか脚本がめちゃくちゃうまい。いくらでも続編を待ちたい!

ふたりともダメなバディを見ていると、人生とはがんばらずとも、楽しく生きていけるんだよなあ、楽しむ心の余裕さえ持てれば、と思うのであった。

Prime Videoで鑑賞

◾️今日の日記

月見バーガーの季節

わたしは月見はケンタッキー派です。タルタルが美味しいんだよなあー。

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