殺し合いの結末は…『グッバイ・クルエル・ワールド』
わたしはボビー・ウーマックが好きだ。聴いていると体が自然と踊り出してしまうソウルシンガーはそう多くはいないし、日本人ドラマーがツアーに参加することもなかなかないと思う。気持ちがいいときではなく、絶望したときにこそ、ソウルで踊るといい。
そんなボビー・ウーマックの『What is this』からはじまるこの映画のタイトルは、コステロのアルバムのタイトルだけれども、まあその、コステロが関係あるのかどうかは置いといて、クルエル=狂えるひとたちの話。まったく意味があるようでない内容なのだけれど、底辺のひとたちの殺し合いといったところだろうか。
殺さなくてもいいじゃんの殺し合い、狂気の沙汰じゃんの殺し合い。ただの雰囲気映画かなって思っているところでラストシーンが急にいい。ひとって本当に絶望したときに笑っちゃうんだよな。必死に殺し合いして生き長らえているときのことを、絶望したときに、なんの意味があったんだろうって笑っちゃう。この長い前置きは、おじさんふたりのラストシーンのためだけの殺し合いだったのかもしれないと思うと、結構壮大な作品だった。
Netflixで鑑賞
◾️今日の日記
涼しくなって冷房を使わなかった日。冷房疲れの体が少し休まりました。麻婆茄子で汗をかきつつ、扇風機で涼しくなります。久しぶりにサウナに行くぞー!