明治三陸地震津波 1896.06.15 昭和三陸沖地震 1933.03.03 『こんなに度々繰返される自然現象ならば、当該地方の住民は、とうの昔に何かしら相当な対策を考えてこれに備え、災害を未然に防ぐことが出来ていてもよさそうに思われる。これは、この際誰しもそう思うことであろうが、それが実際はなかなかそうならないというのがこの人間界の人間的自然現象であるように見える』 寺田寅彦 『津浪と人間』 1933 日本 20230530

 地球物理学者の寺田寅彦は、1896.06.15明治三陸地震津波と1933.03.03昭和三陸沖地震に関して、『こんなに度々繰返される自然現象ならば、当該地方の住民は、とうの昔に何かしら相当な対策を考えてこれに備え、災害を未然に防ぐことが出来ていてもよさそうに思われる。これは、この際誰しもそう思うことであろうが、それが実際はなかなかそうならないというのがこの人間界の人間的自然現象であるように見える』としています。

https://www.aozora.gr.jp/cards/000042/files/4668_13510.html   
寺田寅彦 津浪と人間
昭和八年三月三日の早朝に、東北日本の太平洋岸に津浪が襲来して、沿岸の小都市村落を片端から薙なぎ倒し洗い流し、そうして多数の人命と多額の財物を奪い去った。明治二十九年六月十五日の同地方に起ったいわゆる「三陸大津浪」とほぼ同様な自然現象が、約満三十七年後の今日再び繰返されたのである。
初出:「鉄塔」
1933(昭和8)年5月1日

https://www.aozora.gr.jp/index_pages/person42.html   
作家別作品リスト:寺田 寅彦
地球物理学者

https://www.bousai.go.jp/kyoiku/kyokun/kyoukunnokeishou/rep/1896_meiji_sanriku_jishintsunami/index.html   
報告書(1896 明治三陸地震津波) : 防災情報のページ - 内閣府
明治29(1896)年6月15日、午後8時ごろ三陸沖で発生した地震に伴う大規模な津波により、三陸沿岸を中心に死者約2万2千人、流出、全半壊家屋1万戸以上という我が国津波災害史上最大の被害が発生した。

https://www.bousai.go.jp/kyoiku/kyokun/hokkaidonaiseioki/dbindex/database/02/05/hnj0205_01.htm   
2-5. 三陸沖地震(1933年) : 防災情報のページ - 内閣府
1933年3月3日2時31分に発生したこの三陸沖地震は、やはり日本海溝北部の北緯39度14分、東経144度31分を震源に、マグニチュードも8.1と大規模だった。規模のわりに、地震による直接の被害はほとんどなかったものの、北海道の太平洋側全域、および三陸海岸に至る約400㎞もの長大な海岸線に、大規模な津波が発生して被害を大きくした。最大の津波は岩手県綾里の25mで、襟裳でも14mを記録したほか、広尾で3.5m、浦河で2.7mをそれぞれ記録。死者は合計3008名にも達し、7000軒以上もの家屋が流失した。

https://www.ndl.go.jp/kaleido/entry/8/1.html   
第1章 津波の記録|本の万華鏡 第8回 津波―記録と文学―|国立国会図書館
明治三陸地震津波(明治29年6月15日 旧暦5月5日)
明治29年6月15日、岩手県沖でマグニチュード8.25の地震が発生しました。地震による直接的な被害はありませんでしたが、津波が北海道から牡鹿半島にいたる海岸に来襲し、死者は21,959名、家屋流出全半壊1万戸以上、船の被害約7千隻という多大な被害をもたらしました。津波の高さは38.2mにも達したところもあり、さらにハワイやカリフォルニアにも波及しました。
(中略)
昭和三陸沖地震(昭和8年3月3日)
昭和8年3月3日午前2時32分14秒に、三陸沖でマグニチュード8.1の地震が発生しました。地震による被害は少なかったものの、津波が太平洋岸を襲い、三陸沿岸の被害は極めて大きく、死者・行方不明者3,064名、家屋流出・倒潰・浸水などの被害が約1万戸にも及びました。波高は綾里湾で28.7mにも達しました。

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極論空手形 / Extreme Argument Fictitious Bill
記事を読んでいただきありがとうございます。 様々な現象を取り上げ、その現象がどのように連鎖反応を誘発し、その影響がいかに波及するかを検証、分析していきます。 皆様のお役に立てればと考えております。 応援のほど、よろしくお願いいたします。