儀式 伝統 感染症 危険回避 20210119

 由来が消失した伝統的な儀式は、その起源として感染症などからの危険回避を行ってきたからではないかとしています。

http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/21/011800024/
儀式の起源は感染症などの危険回避か、由来抜け落ち伝統に、研究 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
例えば、儀式的な調理法や体の清め方は、病気の予防手段として始まったのかもしれない。また、多くの儀式は苦難のときに心に慰めを与え、それが一般的な風習になった後は、共同体の感覚を強めることで人々を結びつけるのに役立っている。

 また、リスクが高くなると、社会規範から逸脱した行動に対する寛容さが低い社会になる傾向があるとしています。
 そうした社会に暮らす人々は、より宗教的で、儀式化された行動に高い優先順位を置く傾向があるとしています。

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儀式の起源は感染症などの危険回避か、由来抜け落ち伝統に、研究 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
人々が脅威にさらされたり危険を感じたりすると、社会への同調性が変化することが、ガルファンド氏の研究からわかっている。全世界を巻き込むパンデミックを描いた映画『コンテイジョン』が公開された2011年、氏らはアンケート調査を実施したところ、映画を見終わった観客が、社会的に逸脱した人々に対してより強い敵意を感じていたことを明らかにした。

 日本では、寺社仏閣への参拝の際に、入口近くに設けられた参拝者が手を洗うための手水舎(ちょうずや、ちょうずしゃ、てみずや、てみずしゃ)があります。
 参拝者が参拝する前に手水舎で手を洗うことによって参拝者が自らを清める意味があります。
 しかし、その本来の目的は、手を洗う習慣がない、もしくは衛生状態を医学的に理解していない時代に、参拝者の衛生状態を向上させることを目的にしていた可能性が考えられます。
 寺社仏閣に頻繁に訪れることで、参拝者はその都度手を洗うことになります。
 これによって、参拝者の衛生状態は向上すると推察されます。
 それによって感染症などの疾病への感染や、不衛生な状態によって引き起こされる疾病の発症、悪化を抑制する効果が生じます。
 結果として、参拝者は、寺社仏閣で神に祈ることによって、疾病の治癒、もしくは緩和を実現したものと理解します。
 しかし、実際の因果関係は、参拝者が手を洗うことによって衛生状態が改善されるため、疾病への感染、発症、悪化を抑制したものと推察されます。
 神に祈る行為は、疾病の治癒、もしくは緩和との直接的な因果関係は低く、相関関係であると推察されます。
 日本国内では非接触型コミュニケーションを主に採用しています。
『お辞儀』などは、その代表的なものと言えます。
 また、お辞儀だけでなく、他者との会話においても、他の文化圏に比べると会話時の相手との距離が遠いのが特徴となっています。
 握手、ハグ、キスといった接触型コミュニケーションが習慣化している文化圏があります。
 こうした接触型コミュニケーションを採用する文化圏では、他者との距離が近距離となり、感染症が急激に拡大する可能性があります。
 日常的に家族、親類縁者、友人など大人数でテーブルを囲み、大声で会話しながら、大皿に盛った料理を分け合って食べる文化圏があります。
 この場合、感染症の感染者が大声で会話することで飛沫が飛び、その飛沫が料理を汚染します。
 これによって、参加者は感染症に感染する危険性が高まります。
 一方、日本国内では、日常的には、少人数で、料理は各自に小分けされた状態で皿に盛られ、声も小さく会話も最小限な場合が多くを占めるものと推察されます。
 1945年8月以前の日本であれば、家庭などでは日常的な食事中の会話は厳禁とし、黙々と食事をする事例が多かったものと推察されます。
 こうした日本の日常生活における習慣は、感染症への事前の対策として機能しているものと推察されます。
 また、宗教上の理由で動物の肉の摂取を禁止する文化圏があります。
 これも、感染症対策と推察されます。
 動物は、多くの病気を媒介します。
 その飼育、加工、販売においても、糞尿、血液、肉の処理及び、その腐敗など衛生状態を維持することには困難が伴います。
 また、宗教上の理由で飲酒を禁止している文化圏があります。
 高温となる砂漠地域では、多量の飲酒によって、脱水症状を起こし、死亡する可能性が高まるためと推察されます。
 また、宗教上の理由で断食を行う文化圏があります。
 この断食は、信者、信徒が神に対して行うものとされています。
 しかし、断食によってもたらされるのは、実際には人口抑制と考えられます。
 断食の最中に妊娠した女性の胎児は、十分な栄養が得られないため、死産、もしくは未熟児となります。
 未熟児で生まれた場合、その死亡率は、非常に高くなります。
 集団が一定以上の人口増加を抑制するために断食という手法が採用されたものと推察されます。
 さらには、出産の時期をコントロールする目的もあったものと推察されます。
 また、宗教上の理由で、1日に何度も、礼拝、参拝を行う文化圏があります。
 高温となる砂漠地域では、日中の気温が40度を超える場合が多々あります。
 人間が、40度以上の気温の中で長時間労働することは不可能です。
 頻繁に休憩を取らなければ、疲労が蓄積して死をもたらします。
 宗教にっては、信者であれば、その身分に関係なく、礼拝、参拝が許されています。
 これによって、強制労働など奴隷的な扱いを受けている人々でさえも、信者であれば礼拝、参拝を理由に労働から解放され、休憩を取ることが可能となります。
 このようにして、1日に何度も礼拝、参拝を行うのは、労働者の損耗を抑制する効果が本来の目的であった可能性があると推察されます。
 また、宗教上の理由で男女の扱いが異なる文化圏があります。
 男性は、外に出ているため様々な感染症にさらされている危険があります。
 できるだけ男性から女性を遠ざけることで、感染症などの疾病の拡大がその集団内で発生しないようにすることが本来の目的であった可能性が考えられます。
 また、女性が全身を覆うような装束を強制する宗教もあります。
 これも一種の感染症対策だった可能性が推察されます。
 人類の歴史の中で、人々に、秩序だけでなく、衛生状態の維持、向上及び、その集団の存続維持を目的として宗教上、神の意思としてそれらを伝統、儀式、儀礼として強制した事例が多々あるものと推察されます。
 ただし、過去において有効にその機能を果たしてきた伝統、儀式、儀礼が、その本来の目的、機能を見失い、何かしらの差別を生じさせる根拠とみなされる事例も多々あります。
 現在では、科学、医学といったものによって、宗教上の伝統、儀式、儀礼として強制する必要なく、問題を回避できる方法、手段が存在します。
 一方で、地域によっては、科学、医学が十分に普及しておらず、宗教上の伝統、儀式、儀礼を衛生状態の維持、向上及び、その集団の存続維持のために実行し続けなければならない地域も多くあるものと推察されます。

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