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戦術本にハマり、大学を辞めて、Jアカデミーのコーチになるまでの経緯。【FiCメンバー紹介】
「2025年2月12日」からFiC12期生の募集をスタートします。
そちらに伴い、FiCメンバーの「変化」について
深掘りしていくインタビュー企画をスタートさせます。
今回は「戦術本にハマって、大学を辞めて、Jアカデミーのコーチになった」メンバーについての紹介になります。
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諸事情により名前は非公開になりますが、是非最後までご覧ください。
【 一般社団法人FiCとは?】
日本サッカー界で起きている様々な問題を解決するべく、「誇れるサッカー環境を創る」を理念に「100年続くサッカー界の礎を築く」をvisionに掲げ、サッカー指導者が総合的に学べるコミュニティの運営(通算約400名在籍)や、サッカー指導者の福利厚生支援、学生に対してキャリア支援や講演会、イベントなどの企画・運営をしている。
現在は主に、サッカー指導者が総合的に学べるコミュニティ事業を展開。
2025年2月12日から12期生の募集開始予定。
▼自己紹介
◎ インタビュアー
最初に自己紹介として「年齢、 現在の活動」をお願いします。
◉ 回答者
年齢は25歳です。
現在の活動はJリーグのスクールコーチをしております。
新シーズンはアカデミーコーチに異動します。
本日はよろしくお願いします!
▼サッカー指導にハマったキッカケ
◎ インタビュアー
よろしくお願いします!
早速質問なのですが、現在、サッカー指導は何年ぐらいやられているんですか?
◉ 回答者
正式に指導者を始めてから3年目です。
Jリーグのスクールコーチを3年間務めて
4年目のタイミングでアカデミーに異動しました。
学生時代にバイトでサッカー指導をやっていたものは
カウントしていないです。笑
◎ インタビュアー
ありがとうございます。
学生時代から考えたらかなり長そうですね。
「サッカー指導をやってみたい」と思ったきっかけはいつ頃ですか?
◉ 回答者
2018-19年の浪人時代ですね。
高校を卒業した後に「サッカー指導」というものについて考え始めました。
浪人中によく会う友達がいて、その友達が「モダンサッカーの教科書」っていう最新の戦術が書いてある本を貸してくれてたのが最初のきっかけです。
それを見て自分の知ってるテクニックやドリブル・パスだけの世界から11人でやるサッカーってこれなんだ…と衝撃を受けました。
◎ インタビュアー
2018年だと5レーンやポジショナルプレー、偽SBが世の中に出てきた時代ですね。
◉ 回答者
元々、本を読むのが好きだったっていうのもあるので、風間八宏さんの「止める・蹴る」の本は中学生から読んでいました。
戦術的な話には元々耐性が付いていたんですが「モダンサッカーの教科書」を読んだ時は新しい世界へ広がった感覚がありました。
◎ インタビュアー
そこでサッカー指導に興味を持ったわけですが、実際にいつからサッカー指導を始めたんですか?
◉ 回答者
浪人が終わってすぐに始めたので大学1年生です。バイトから始めました。
◎ インタビュアー
学生だとバイトでサッカーコーチをやっている人は多いと思います。
バイトからJのアカデミーに上がるなんて
何があるかわからないものですね。
▼FiCに入ったきっかけは何か?
◎ インタビュアー
FiCに入ったきっかけっていうのを聞いているんですが、スタートはどこからですか?
◉ 回答者
Twitter(現X)で見つけたのがきっかけです。
流れを話すと「本と出会う→指導始める→twitterで情報あさる→色んな講習会に参加する」みたいな感じですね。
◎ インタビュアー
なるほど。
◉ 回答者
色々な講演会に参加してる中で、
「FiC」というものがtwitterで出てきて興味を持ちました。
そこで運営の人が「興味ある人どうぞ」のようなツイートしてたので
すぐにその人にdmしました。
「俺もそこに入れてください」みたいな内容だったと思います。笑
◎ インタビュアー
今考えると行動力がすごいですね。
◉ 回答者
とにかくあの時はサッカー指導を勉強できる環境が欲しかったんです。
サッカーの話が好きだったし、サッカーをいろんな角度から知りたかった。
学べるものはどんなところからでも学びたくて、その中の1つとしてFiCに入ったという感じでした。
◎ インタビュアー
なるほど。
では、その時期は色々な講習会に参加してたんですね。
◉ 回答者
そうですね。今でもしてますが!笑
◎ インタビュアー
その時は「サッカーを学びたい」という想いが強かったんですね。
▼FiCに入って変わった部分
◎ インタビュアー
たくさん活動をする中でFiCに入って、
自身の変化した部分についてお聞きしたいです。
何かありますか?
◎ 回答者
入った時は大学1年生でしたが、
そこから色々なことが 変化したなと思っています。
まず1つ目にキャリア。
大学に通っていたんですが、2020年に大学辞める決断をしました。
理由はサッカー指導を仕事にしたいと思っていたから。
大学で学んでいることも大事だと思ってはいたんですが、
授業を受けている時間を
サッカーを学ぶ時間に変えたいと思い辞めました。
◎ インタビュアー
ものすごい決断ですね。笑
◉ 回答者
勿論、親に話しても却下。
でも自分もその却下を跳ね返す。
こんなやりとりがずっと続いていました。笑
◎ インタビュアー
かなり強い想いを感じます。
◉ 回答者
キャリアについてはFiC メンバーの人とも話したりしました。
メンバーと話してる間に、やっぱ「自分の考えは間違ってないな」という風に思い、折れずに親を説得しました。
結果的には親にも納得してもらい、大学を辞めてサッカー指導の道に突き進むことにしました。
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◎ インタビュアー
かなり大きい決断ですね。
「大学を辞める」という簡単じゃない決断だからこそ、
自分の意思をFiCメンバーに相談する中で
固めることができたのは大きいですね。
◉ 回答者
あと現在働いているJクラブに入るまではFiC内限定で募集がかかっており、それに応募して、面談などを通してJクラブで働くことができました。
◎ インタビュアー
そうなんですね。
FiCはクラブを見つけるまでにも役に立っているんですね。
◉ 回答者
また別の変化で言うと「考え方」もかなり変化しています。
これはサッカー指導の話ではないんですが。
この間、年末に地元に帰った際に、
中学3年の担任と、その時のクラスメイトとご飯行きました。
その時に「中学生の時は怖かった」と色んな人に言われました。
クラス内でも問題があったみたいで
先生に相談が来ることもあったみたいです。
◎ インタビュアー
そんなやばかったんですか。笑
◉ 回答者
自分としては普通にしてただけなんですけどね。笑
でも今年になって年賀状をスクール生からもらって、
そこに書かれてた言葉は
「真面目で優しいコーチが好きです」とでした。
昔のままの性格だったら
子供から好かれるなんてことはなかったと思うので、
大きな変化だったと思います。
◎ インタビュアー
サッカーの思考というよりは人として変わったんですね。
◉ 回答者
自分のマインドセットが変化して、
周りの友達や指導現場でも評価されるようになったのは嬉しいです。
中学生の時は感情が先走ってたところも少し落ち着いて、
俯瞰的に物事を思考できるようになったっていうのは大きな変化です。
▼ Jアカデミーのチケットを掴むことができた理由は?
◎ インタビュアー
貴重な話をありがとうございます。
今話した変化はなぜ起きたのかを聞いてもよろしいですか?
◉ 回答者
1つは、主体性・問題解決思考・GIVE思考をFiCで学んだことです。
周りのメンバーを見てかなり影響を受けました。
◎ インタビュアー
主体性。
それは現場で活きていると感じるんですね。
◉ 回答者
かなり活きていますね。
それこそ自分がスクールからアカデミーに上がったのは
他の人よりも圧倒的に主体性があったからだと思っています。
そのクラブでやらなければいけない事。
それに対して、 積極的に手を挙げて進めていったのが
大きい理由だと思います。
◎ インタビュアー
本当に素晴らしいですね。
他に変化したところで何かありますか?
◉ 回答者
あとはLabo(FiC内での勉強会)でメンバーと
サッカーの話をしていく中で
“サッカーを整理する” という事を知っていきました。
かなりやり続けたため、
“整理” に関しては自分の強みだろうと思います。
◎ インタビュアー
貴重なお話をありがとうございます。
色々お話ししていただいた上で、
最後にこれからどうしていきたいかという話を聞かせてください!
2025年の抱負や
長期的な10年規模の話でも良いのですが、いかがですか?
◉ 回答者
短期としては、まず今年「アカデミーを初めて見る、チームを初めて見る」という所で選手をどれだけ成長させられるか、チームとしてどれだけ良くできるのかっていうところをこだわってやっていきたいです。
◎ インタビュアー
スクールからチームに変わると教えることがかなり変わりますよね。
2025年に大きなチャレンジがあるのは素晴らしいですね。
◉ 回答者
もう少し視野を広げると、1つは、チームで教えてる選手が 自分らしくサッカーできる・本気でプレーにできる環境を創るっていうところを大事にしたいです。
自分がサッカー指導者として活動する中で
忘れていけないことだと思っています。
◎ インタビュアー
なるほど。本気でプレーをすることができる環境。
◉ 回答者
そしてその選手の数を増やしていきたい。
それは自分1人の力では難しい。
だから「たくさんの人と協力が必要」なので
自分のチームの指導者と協力をして進めていきたい。
更にFiCのような指導者とも協力しながら、
その輪がどんどん広がっていくと、
結果的により多くの選手に
影響を与えられるようになるんじゃないのかなという風に思っています。
◎ インタビュアー
多くの選手に影響を与えるために周りの指導者と協力する。
FiCが存在する理由でもあると思うので、
新しい現場で2025年も頑張ってください!
◉ 回答者
はい。頑張ります!
◎ インタビュアー
本日は貴重なお話をありがとうございました!
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「Jクラブ アカデミーコーチ」という
誰もがなれる役職ではないからこそ、
その立場に行き着くまでにどんな過程があったのか
非常に興味深い話ばかりでした。
これからも様々な方にインタビューを行うので、
是非フォローをしてお待ちください!
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