おまえはIGNを読んでTOEICのスコアを向上させる
よくきたな、おれは逆噴射TOE一郎だ。おれは毎日すごい量のDMを受け取っているが、誰にも応えるつもりは無い。だが、今回おれは迷えるおまえにTOEIC L&Rのノウハウを教えるため、このnoteを書いて公開することにした。
この記事では、TOEIC L&R(以下、TOEICと呼ぶことにする)でいいスコアを取りたいが方法がよく分からず、かと言って多大な労力を割きたくないやつ(つまり、おまえだ)の為に、とりあえず履歴書に胸張って書けるようになる600点台後半〜が取れるようになる勉強法を教える。
ちなみに、おれはほとんどTOEICの勉強をしたことがなく、英会話や塾に通ったこともないが、765(IP)→815(IP)→840→895というようにスコアを伸ばしている。その間おれはこの記事で紹介することをひたすらしただけなので、万人に効果があるとは言えないが、おそらく一定数はこの方法でスコアアップを狙うことが出来るだろう。
もしおまえがこれから紹介するレッスンの数々を上手く消化し、700点台や800点台まで、あるいはおれを超えて900点台を取れるようになった時・・・・おまえはMEXICOの荒野をさまよう流浪者から・・・・・・真の男へ変わることが出来るだろう。
TOEICとは何なのか
この記事を見に来たおまえは、TOEICのノウハウを身につけに来たのに、TOEICの説明が始まってしまいそうで困惑しているだろう。おまえはきっと、「そんなん説明されなくてもわかってる。TOEICは英語力を測るテストだぜ」とか思っているだろうが、これは半分ぐらい間違いだ。
これはTOEICに限定されることではないが、この手の試験はその試験に対する適性も測っている。つまり、おまえが試されているのは、TOEICという英語の試験で点数を取る能力であって、英語力ではない。これは似ているし包含の関係にあることも確かだが、この2つはあくまで別物だと強調しておく。
このちしきを得たおまえは、TOEICで点数を取る意味なんであまりないんじゃないか?と思うかもしれない。実を言えば、その通りだ。今日、TOEICのスコアは、受験や就職のための提出物としてのみ機能している。おまえがそれらの提出物と無縁なら、わざわざTOEICを受ける必要は無い。英会話検定とかもってた方がよっぽど有用だし、特技として言いふらせる。
それに、TOEICのべんきょうをしたからと言って、必ずしも英語力がつくとは限らない。おまえは確かに英語が得意になっていくだろうが、それが実用できるかどうかとは別物だ。実用英語がやりたいならそのためのべんきょうをするべきだし、TOEICの参考書に実用性を求めるべきではない。
だから、おまえはまず、TOEICを受ける理由について考えるべきだ。提出物のためなら、そのまま行け。英語力を測りたいなら、TOEFLのようなより高度な試験を受けろ。このテキストは提出物としてのTOEICでスコアを取るための方法論へ特化している。おまえ自身のねらいを確かめろ。
おまえはやる気というピストルをもってわくわくしているかもしれないが、それをぶっぱなす前に狙いをつけておかなければ、曲がり角から突如出現したダニートレホに投げナイフをお見舞いされ、心臓につきささっておまえは死ぬ。やる気を向ける方向を間違えるな。
レッスン・ワンは、”TOEICである必要性と、TOEICのための勉強をすることの意味を理解しろ”だ。
立ち位置を理解しろ
おまえは、TOEICのためのべんきょうをする前に、まずは何のべんきょうをするべきなのか考える必要がある。この手の塾にありがちな、弱点分析をするのだ。
TOEIC L&Rは、その名の通りListeningとReadingに関する試験だ。だから求められるのは「英語を聞くちから」と「英語を読むちから」の2つになる。これを試すのがTOEICな訳だが、残念なことにTOEICは問題ごとの正当例とか理由とかは出してくれない。なので、ここでは悔しいが市販の模擬試験問題集に頼ることになる。市販の模試集を解いて採点すれば、どのPartの問題で何点取っているのか分かるはずだ。
おまえは、まず模試を解き、自分がどのPartにおいて失点しやすいのか理解しろ。話はそれからだ。
模試を解き、Partごとの強み・弱みを把握したおまえは、もうこの時点で他より1歩進んだ状態になる。よくやった!
自分の立ち位置を理解していないものと、そうでないおまえの差は大きい。何が苦手かも分からないものがするべんきょうというものは、往々にしてとにかく単語帳となんか分厚めの参考書とかを眺めたり適当に解いてみることになりがちだ。これが悪いことと言い切るのはしないでおくが、これではスコアアップのために3倍ぐらい時間をかける羽目になる。TOEICはその特性上、得意なところを勉強する意味はほぼない。全然解けないところを多少は解けるところにするだけで、50とか100ぐらいスコアが上がることも大いにありうる(おれはこのパターンだ)。
さて、ここで重要な話題、すなわちPart別の「おまえに足りないもの」について話していこうと思う。かしこまっておいて変な話だが、これは極めてシンプルで、別に長々と話せるような話題でもない。そう、TOEICで点を取れるようになるために必要なスキルは、極めてシンプルなのだ。それらは、次のようになる。
Part1:単語を聞き取る力
Part2:構文・定型文・定型会話を理解する力
Part3:会話文に対する知識・要点のみ聞き取る力
Part4:英会話を要約する力
Part5:語彙力・基本的な形変化の理解度
Part6:会話の流れを汲む力
Part7:長い文章を読む体力・言い換えに対応する力
これらが必要な理由は以下の通りだ。
Part1:会話を聞き取って適切な場面を選ぶだけなので、会話文の中には必ず場面を表現する単語があるはず。これを聞き取れればよい。
Part2:問題に対する適切な返答を選ぶだけなので、「この会話はこう続く」あるいは「この質問にはこう答えるのが自然」という感覚があればよい。
Part3:会話に関する質問に答えるもの。長い会話を全て聞き取るには相応の鍛錬(経験)が必要。会話の要点を把握できていれば、会話について聞かれてもすんなり答えられる。
Part4:長めのモノローグについての質問に答えるもの。使われるモノローグはアナウンスが多いため、何を言っているか要約するだけで答えられるようになる。
Part5:適切な単語や時制などの形を答えるもの。語彙力があり、形の変化が理解出来ていれば容易に答えられる。
Part6:長文の穴埋めや文挿入位置の選択を行う問題。フレーズやありがちな会話・構文の流れを掴めれば穴埋めは楽。会話の流れからどこに文が入るかも予測できるようになる。
Part7:長い(複数の)文章に関する質問に答える問題。長い文章を読むにはとにかく体力がいる。複数のドキュメントで言い換えられながら伝えられるひとつの流れを理解することで容易に答えられるようになる。
これらを総じれば「英語を理解する力」になるだろうが、ここでは「とりあえず身につけておけばそのPartで半分以上は確実に点が取れるようになるもの」として特に必要な部分をピックアップしている。見てわかる通り、Part別で見ると求められるものはそう多くない。おまえはきっと、どうにかなりそうな気がしているはずだ。というか気がしろ。
こうしておまえは狙うべき敵を見つけた。あとは正しい方法でトリガーを引き、仕留めるだけだ。
レッスン・ツーは、”補強しなければならない弱点部分を見つけろ”だ。
正しい対応をしろ
前章を正しく理解したおまえは、自分に何が足りていないのか理解することが出来た。ならは次におまえがするべきことは、自分の弱点に合わせた適切な対応をすること、すなわち特化勉強をすることだ。
繰り返すように、TOEIC L&Rは、その名の通りListeningとReadingに関する試験だ。だから求められるのは「英語を聞くちから」と「英語を読むちから」の2つになる。これを育てるのがおまえの当分の目標だが、このためにおれたちにはとても便利な道具が用意されている。インターネッツである。
インターネッツには多くの情報が転がっており、その中には動画や音声データといった「聞く」ものと、記事などの「読む」ものを極めて多く含む場所がある。すなわち、Youtubeとウイッキペディアである。おまえはこれらを上手く使うことで、リスニングとリーディングの両面を鍛えられる。
Youtubeはなんかコメントが流れるあの動画サイトと異なり、国際的に利用されている。もちろん英語圏の人々にも使われているので、調べなくとも英語の動画が無限に出てくることは日々体感しているだろう。おまえはまだ気づいていないが、これらの動画は、リスニングぢからを育てる良質な教材となる。おまえはおまえの興味がある動画をただたくさん見るだけで、少しづつ発音や文法に慣れていく。そうしてたくさんの動画を見ていった末に、おまえはそれなりのリスニングぢからを獲得出来るという寸法だ。
しかも運のよいことに、これらの動画には生きた英語が使われている。教科書やフォーマルな会話文からでは得られない、真に日常で用いられている、やや砕けた英語が使われているのだ。TOEICのリスニング音源を聞いているとわかるが、案外彼/彼女らは砕けた文体で話している。この傾向は特にPart4とかで顕著で、ラジオMCが話すタイプのやつとかは割とおちゃらけたことを言ってたりもする。こういう文章に対しても、Youtubeの動画は極めて有効である。
そして、ウイッキペディアはおまえのリーディング能力を鍛えてくれる。ここまで意味のわからんnoteを読めるおまえなら、ウィキのちょっとした記事なんかは読破できるだけの活字体力があるはずだ。
おまえはまず、何でもいいからまず適当な記事を開き、とりあえず日本語で読む。それから右上の方の「言語」みたいなタブを開いて「英語 English」を選び、もう一度読む。おまえはこれを繰り返すだけでリーディングぢからを手に入れられる。
別にウイッキペディアでなくてもよい。ゲームのニュースが読みたければIGNやKotakuでもいいし、GameSpotでもPC Gamerでもいい。ゲームのこうりゃくWikiだっていいだろう。興味がある分野について読む方がモチベーションを維持させやすいので、うまくおまえの好きなものに合わせて読むものを変えた方がよいだろう。ちなみにおれは、IGNとWiredを読みまくっていた時期がある。
これもYoutubeのパターンと同じで、あらかじめ日本語版記事を読んだおまえは、(両者の内容が対応していれば)それが英語版記事になってもある程度何を言っているのか理解できるはずだ。とりあえず半分も理解できなくていいから最後まで読み切ったら、翻訳をONにして日本語で読み直す。するとおまえは自分の解釈が正しかったのか確かめることが出来る。これを繰り返せば、おまえは英語と日本語の対応関係を導けるはずだ。IGNやAutomatonなら、英語版(本家)の記事と日本語版の記事の内容が対応しているので、訳者による(機械によらない)高品質な翻訳が味わえることについても言及しておこう。
この方法は、英語を直接的に理解できるようになる「意味の対応関係」を鍛えるものであるから、極めればいちいち日本語訳せずとも英語から直接意味を汲み取れるようになれる。けして効率の良い方法では無いかもしれないが、時間や場所を選ばずにスマホさえあればリーディングぢからを鍛えられる方法ではある。
最後に、ある程度英語力がついてきたら、おまえはスマッホやパソンコ、Google、Twitter、その他あらゆるアプリ・ソフト・ハードウェアの言語設定を英語にするべきだ。おまえはきっと、言語設定が英語になっても普通に操作できる。それはおまえに操作方法が染み付いているからであるが、これに英語のイメージを結びつけることで文法や語彙なんかへの理解力を高める。
そもそもおまえは、日頃から英語に触れていなさすぎるのだ。おまえはきっと、インスタグrアムで流れてくる海外のおまぬけネコ動画とか、ツイイッタアーで流れてくる海外memeぐらいでしか英語に触れていない。それにもかかわらず米英のハリウッドスターにうつつを抜かしたり、「アタシ字幕でしか映画観ないんだよね〜笑」とか言っているはずだ。
日本人は四六時中日本語に触れているのに、それでも敬語だの謙譲語だので困って変なまとめサイトを見る羽目になる。それなら、1日1時間英語のべんきょうをした程度で英語が扱えるようになるなんて思う方が変ではないだろうか?はい、変です。
ちなみに、この方法はおれが英語を身につけた方法に対応している。おれは小さい頃、ものすごい田舎に住んでいたから、フラッシュゲームが主な娯楽だった。日本語のフラッシュゲームはほとんどなかったから、英語のものばかり遊んでいたら、気づくと英語が扱えるようになっていた。中学ぐらいから海外Youtuber動画を見続けたことでリスニングもできるようになり、今に至る。年齢による差異はあるかもしれないが、ここに成功例がいることはたしかだ。
レッスン・スリーは、”日常的に英語とふれあえ”だ。
フィーリングにハンドルをわたせ
TOEICの半分ぐらいは、時間との戦いだ。配点が公開されていない以上、正当できた問題の数が点数を決めると言っても過言ではないTOEICは、厳密な時間管理を必要とする。
TOEICは、リスニング・リーディング各100問の合計200問からなる。リスニングの方は音声しだいなので置いておくこととするが、リーディングだけで考えると75分間で100問を解く必要があることがわかる。つまり、1問にかけられる時間は、平均すると45秒程度になるのだ。これは、はっきりいって簡単なことではない。この記事を読んでいるおまえにも、時間が足りずに最後まで解けず、悔しい思いをして、場末のバーでテキーラ・ショットをイッた経験があるかもしれない。
思い出しただろうか?そう、おまえは、もっと短い時間で問題を解けるようなる必要がある。
ここで、おまえは、きっと困る。「早くすると言ってもどうやってやるんだ?あんな問題数すぐに解けないだろ?政府の陰謀か?」そう思うかもしれないが、われわれ人間には最強の武器がある。フィーリングだ。
落ち着いてほしい。おれはスターウォーズの話をしたいわけではない。おまえはきっと無責任な話をしているように見えるおれに不信感を抱いているし、それを言うなら燃えよドラゴンだろとも思っているだろうが、フィーリングこそが問題を高速で解くための鍵になる。
閑話休題。計算機科学の分野では、あらゆる計算は一連の手順によって表すことができると考える。例えば積分は被積分関数の計算・足し算の繰り返しで行われると考え、この基礎的な演算の回数を計算量と呼んで評価する。ここで1からn(n∈Z)までの総和を求めることを考えると、単に足し続けるときは1からnまでの足し算を行うのでn-1回の計算が必要になるが、ガウスの計算法(各自で調べてくれ)を使えばnによらず常に数回の計算で結果を求められることが分かる。
急に難しい話をされておまえは困惑しているかもしれないが、この話には1つ教訓がある。それは、面倒臭い問題を一撃で解決する方法は存在しうるということだ。そして、この流れでわかったかもしれないが、TOEICにおけるゴルディアスの結び目的解決法が、まさしくフィーリングなのだ。
普通の解き方をすれば、まず長い英文を読み、内容を理解して、その上で答えを考えるという長い長い旅路を必要とする。だがおまえが、「これっぽい」という理由ですぐに答えを導き出せれば、その旅路は1歩で終わるものになる。
フィーリングというのは、自己に蓄積された英語に関する経験から、自然・不自然という判断が出来るようになること、すなわち「パターン」に対する感覚のことに等しい。おまえが「これっぽい」と考える時、その内側では読解と求解が行われていることは確かだが、十分な経験はそれをオートメーションし、すぐに答えを導き出せるようになるレスポンスの良さを獲得させる。
そして、適切に作られたフィーリングで答えたものはだいたい正しい。それはおまえの中に蓄積された膨大なデータから見出された傾向だからであって、けっして運ではない。人間はパターン認識に対する高い能力をもっているから、英語に対してもパターンに基づいた経験からのマッチングをすることができる。経験はほとんど事実なので正しい答えを導くことができる。あとはおまえがおまえ自身を信じるかどうかにかかっている。
おそらくおまえは、「フィーリングなんかどうやって手に入れればいいのか分からないよ!無理を言うな!無慈悲!冷血動物!自他境界薄!」などと悪態をついているだろう。実際、フィーリングを手に入れるのは簡単なことではないし、訓練しても数年を必要とすることではある。
パターン認識であるフィーリングのためには、多くのサンプルデータを必要とする。だから、まずは前章で伝えた通り、とにかく英語に触れ続けることを意識するべきだ。どう続くのが自然か、どう返すのが普通かという「パターン」をなんとなくでもわかるようになってくれば、そこを起点としてフィーリングは育ち始める。How are you?に対してアイム・ファイン・センキュー・アンド・ユーと反射的に答えられるだろうおまえなら、きっと正しいフィーリングを手に入れることが出来るはずだ。
レッスン・フォーは、”経験に基づく直感を信じろ”、そして”直感を育てるために英語を摂取しろ”だ。
TOEICの特性を理解しろ
きっとおまえは知らないことだろうが、TOEICには全く頭を使わずに答えを導く方法もある。出題パターン解法だ。
TOEICは月2回とか開催されているので、もう今日までに累計で360回前後実施されている。流石に360回もやってると暇人たちがパターンを見つけてくるらしく、割とこの手の話題は出回っている。それらの詳しい解説はここでは省略するので各自調べて欲しいが、ここでは時間の使い方にフォーカスして、所要時間を大まかに見積る方法を記すことにする。
まず、「でないものを選べ」系パターンがある。これは問題文に大きくNOTと書いてあるもので、文中で言われていないことや、これから行われないであろうことを選ぶ必要がある。結論から言うと、この問題を解くのに必要な時間は長い。
それは「でないもの」を見つけるために全文読む必要があるからで、ゆえに最後の方に配置されてることが多い。おまえにもしあまり時間が残されていないときは、この問題は捨ててしまうべきだ。おまえが英語に慣れていないなら、きっと全文を読むのにはMEXICOの夜ぐらい長い時間が必要になる。TOEICのスコアは解けた問題数で決まるようなものなので、これに悩むぐらいなら、さっさと次に行った方がいいだろう。
もうひとつは、「適切な位置に文を挿入しろ」パターンだ。文中に(1)とか(2)とか書いてあるとこれに該当する。このパターンでは、文をある程度読んだ上で自然な流れを構成するように挿入位置を決める必要があり、これもまた全文読む必要が出てくる。
このパターンの問題は文が長めな傾向があるので、英語が苦手なおまえには、全文読む作業はMEXICOの灼けるような昼の荒野を裸足で歩くような苦行になりかねない。モチベーションも下がるし時間も必要なので、30秒考えてわからなかったら次へいけ。
最後はリスニングの問題だが、「次にしそうなことは?」パターンも時間管理が必要だ。このパターンでは、あらかじめ会話文の内容をかなりしっかり理解出来ていることが前提となっている。次にすることを把握するためには、どのような会話でどのような結論だったのか知っている必要があるからだ。
もしおまえがこの問題で悩んだら、もう回答できないと思って次に行った方がいい。この問題と対面して悩む時点で、おまえは会話の内容を理解できていない。それ自体は仕方ないことだが、ここで悩んで時間を使い潰すほうが問題なので、さっさと次へいけ。MEXICOの荒野を歩く時、喉が渇いても雨を待つべきでは無いことは、おまえもしっているだろう。
さて、ここまで「次へいけ」と言い続けてきたが、これら「適当にマークして次へいけ」という意味である。わからなくて何もマークしないことは、じめつ行為であるので、答えがわからなくても必ずなにかマークすること。あがけ。
TOEICのきびしい世界では、タイムロスが一番の危険行為になる。解けない問題に執着し、モタモタしているおまえは、突然あらわれたトレホの投げナイフを避けられずに大動脈を切り裂かれ・・・・・END OF MEXICO・・・PART2・・・・・・・・これを避けるためにも、無理ならもう次!というぐらいの意識でいた方がいい。そうあるべきだ。
付け加えておくと、これらの問題がもし分かりそうなら、時間を使ってちゃんと解くべきだ。以上のアドバイスは解けずに悩み続けて時間を浪費することをするなというものであって、はじめから捨てろというものではない。
レッスン・ファイヴは、”適切な判断で問題を捨てろ”だ。
蛮勇を捨てろ
たまに、TOEICを受けることが趣味のビジネスマンやコンサルやよく分からない情報商材を売ってるようなやつらが、ほとんど毎回のようにTOEICを受けていることがある。やつらは「マンスリーでTOEICにチャレンジ!ディスマンスのスコアはハウメニーかな? #何事も経験 #英語 #TOEIC #勉強 #積み重ね #豆腐 」などのキラキラしたツイイットを行っていることが多いが、スコアを見てみると、自称する最高スコアから20~40点前後低いところで毎回同じようなスコアを取っていることがひじょうに多い。
それもそのはず。TOEICは毎月2回ほど開催されているが、人間はそんなスピードでは成長できないからだ。
人間はべんきょうすれば大なり小なり成長する。しかしマッシーンではないおれたちは、実際にべんきょうしたことの大体30分の1ぐらいしか身につけることが出来ない。つまり、60分べんきょうしても、身につくのは5分ぐらいの内容ということになる。
そして、おおよそ15日おきに開催されているTOEICのことを考えれば、1日1時間べんきょうしても、身につく内容は1.5時間分にさえ満たない。
おまえも覚えがないだろうか?1Q分掛けた講義の内容を全部まとめてみたらA4プリント2~3枚分になったり、かなりしっかりべんきょうした科目のレポートに書くことがなくて困ったりしたことが、きっとあるはずだ。
ここで、まだ何も知らないおまえは考える。「おれなら、もっと効率よくべんきょうできるんじゃないか?15日もあれば、多少はスコアだって伸ばせるはずだ」と。だがそれこそがタルサ・ドゥームのわなであり、最も陥ってはならない思考のひとつだ。
先に挙げたビージネスマンやコンサルッタントーは、まさにこの思考に陥っている。だから、不十分な勉強量のまま何度も突撃を繰り返すことで、ただ時間と金を無駄にしている。これはMEXICOではじめつ行為だ。
おれも、おまえも、そこまで賢くない。自分の実力を過信せず、しっかり時間をかけて勉強し、十分な準備の上に受験することが重要だ。
そうすれば、おまえは最大のパフォーマンスを発揮できる。ヤキバ・アタッチメント(付け焼き刃)の乱雑な知識ではなく、経験と復習に裏打ちされた確かな知識を持った上で受験すれば、己の真の英語力を測ることができるだけでなく、やはりスコアも正しく伸びていくだろう。
最も気をつけなければならないのは、ある程度英語ができるおまえ。スコアで言えば、600後半から700ぐらいを取れているおまえだ。人間は多少知識を持つと、自分の能力を過信する傾向にあると言われる(ダニング=クルーガー効果)。ある程度英語ができるおまえには、「まあ平気っしょ?」とか軽いことを考えながら何度もTOEICを受け・・・辛く苦しい伸び悩みを経験し・・・・・全てに自信をうしなって荒野に倒れる・・・END OF MEXICO・・・・・・という未来がありうる。
そういうことにならないためにも、十分に準備をしてから受験する必要があるのだ。スコアとその伸び具合はモチベーションに直結する。変なところでやる気を失ったりしないように、毎回全力を出すために必要な時間を確保し、渾身の一撃をぶつけてやれ。
参考としてだが、おれはかつて半年に1度TOEICを受験していた。おれは面倒くさがりなのでかなりローペースで受けたが、やる気と時間のあるおまえは2ヶ月とか3ヶ月に1度ぐらい受験するといいかもしれない。だが、これはあくまで参考だ。もっと時間が必要だと思えば頻度を減らしてもいいし、細かく進捗を確認したければ高頻度で受ければいい。ただTOEICの受験料はそんなに安くないのでちゅういだ。
レッスン・シックスは、”無駄打ちするな、狙いをすませ”だ。
まとめ
以上で、以上だ。ここまで10000もじにも及ぶ乱文を読めたおまえなら、きっと英語をべんきょうするのに必要な体力と熱意があるはずだ。これらのおしえを(ある程度)参考にしてべんきょうしていけば、多少のスコアアップは狙えると思う。あとはおまえの継続力しだいなので、うまくやってくれ。
最後に、今まで使ったことのあるTOEIC教材をリストにしておわることとする。内容については保証しないしほとんど使っていないが、唯一したTOEICの勉強に使ったものなので効果が多分あったりすると思う。こううんを祈る。
アルク 「TOEIC(R) L&Rテスト 究極の模試600問+」
朝日新聞出版 「TOEIC L&R TEST 出る単特急 銀のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ)」