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私にとって、師匠とは。

 私は、詩を書いて、詩の世界に身を置いて19年になる。その間、たくさんの尊敬出来る詩人に出会って来た。そのなかでもとりわけ、詩もさることながら、人間的にも心から尊敬出来る方を「師匠」としてきた。その代表的な一人が詩人の上手宰先生だ。上手先生は、私に最初に「よい詩を書くためには、よい詩集と出会い、よき仲間に出会うことです。」と教えてくださった。そして、私が、なかなか賞が獲れずに悩んでいた時は、「詩を書く情熱、それこそがあなたの才能です。」と励ましてくださった。
 去年から私は新しい詩を書くフィールドとして、詩人の佐相憲一先生率いる同人誌「指名手配」に参加している。佐相先生は、メンバー一人一人を気遣い、よい作品を心から喜んでくださり、けして否定することなく、愛情を持って接して下さる方。私生活でも、詩人で画家でもある奥様と二人三脚で、出版社アオサギを運営しており、お二人とも仲睦まじく、だからこそメンバー(女性の)に対し、余計な感情を抱いて、接近してくるような厭らしさも無く、かつ身体も健康で、私は心から尊敬出来る方だと思い、佐相先生を、私の二人目の師匠として仰ぐことにした。勿論この事は、佐相先生には了解済みだ。
しかし、師弟関係には、ルールがある。常識の範疇を超えて、師匠に頼りすぎないこと。ベタベタしたり、ガンガン質問攻めをしたり、夜中に電話を掛けてくる、等。そういった、非常識なことは絶対にしないこと。自立をしっかりすることだ。「社会性」を大切にしながら、向き合う関係。これこそが、真の「師弟関係」。私は、師匠を、陽射しを見上げるような気持ちでいつまでも尊敬心を抱きながら見つめていたい。

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