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死想顕現界域トラオムをプレイして その3

前回はメインのホームズを紹介しました。

そのまま、ホームズ編後半にいってみようかと思います!

そう、シャーロックホームズは、ジェームズ・モリアーティ(青年)の促しにより自らのことを考察し、理解してしまったんです。

まずは、一度情報を整理してみます。

  1. シャーロック・ホームズはロンドンで召喚された

  2. 第6特異点にトライヘルメスがあると聞かされた

  3. ホームズはバベッジの依頼により第4特異点から第6特異点へ移動

  4. これらのことはアトラス院の通信妨害によりカルデア管制室には伝わっていない

  5. 当時のダ・ヴィンチ、ロマニの両名が知ることはなく、残る疑問が先送りとなった

この残る疑問というものが、土地(第4特異点)の力で呼ばれた英霊がマスター無しで異なる土地(第6特異点)に移動したのか、ということです。
名探偵であるホームズには不可能ではないようであるが、もし通信妨害がなくロマニがホームズに関して知っていたならば、別の可能性を見出すはずであった。

その可能性こそが

シャーロック・ホームズには確固たる召喚者が―――
マスターがいるのではないか、と。

第6.5章 死想顕現界域 トラオム 第21節 或る名探偵の死

その召喚者の正体が、『異星の神』であったのですね。

つまり、主人公達が初めて出会った「異星の神のサーヴァント」こそがシャーロック・ホームズその人ということになります。しかしながら、ホームズには異星の神の使徒としての記憶を自ら封印していたために、実感はありません。

そもそも異星の神との交渉の末にホームズは納得し、要求を受け入れ、召喚に至っていました。そして記憶の封印を行うことで、異星の神に協力しなければならない状況を消すことができます。思い出せば協力をしなければならなくなる。つまり、当初の通り、人類およびカルデアの敵ということになるわけです。だから、「人類を裏切る、カルデアを裏切る、という話ではない。」というわけなんですね。

それでも、ホームズは自身の信条を裏切ったわけです。
召喚時点での「善悪に寄らない推理を行う冷徹な私」から、カルデアの人々に好まれる、「『善』に寄った推理をする私」を作ったのです。

それでも、それだけの情報では、「なぜカルデア側につこうとしたのか」という謎が残ってしまうわけです。とはいえ、そんな謎というものは、おそらく謎でも何でもないんだろうなとは思います。
ホームズはシャーロック・ホームズシリーズの作中において善の存在であったことこそが善に寄りそうホームズを作り出したのではないかと思います。・・・この辺りはあまり詳しくはないので、もし違うヨと思いましたら、コメントあたりに載せてもらえると助かります。

「ありえないことを排除したあとに残ったものは、それがどれだけありそうにないことでも、真実である」

ホームズは、現場観察により得られた手がかりから、過去の犯罪事例や物的証拠、犯罪界における情報などを総合的に用いて、分析を行うことで事件現場で何が起きたかを推測します。そのなかでも、よく消去法を用いるとされています。その重要な設定がFGOのホームズにも採用されていることが見て取れるセリフです。

しかし、真実をみつけることで、ホームズおよびその周囲の人間が危機に陥ってしまうこともあります。今回の場合、真実をみつけてしまうことでカルデアひいては人類が危機にさらされます。だからこそ、謎を新たに作り、そこから目を逸らすなどという芸当をしたのだろうと思います。

そして、モリアーティとの戦闘後、その謎の封は解け、誰が“明かす者”を召喚したのかが明白となったのです。とはいえ、異星の神とのパスがつながっています。異星の神の不利になる行動にはペナルティが下されます。第5章後半戦のオリュンポスにおけるキリシュタリアが罰せられたときと同じです。

だから、役割を明かしたときにボロボロとなっていたのです。

それと同時に、ホームズはモリアーティの目的も把握していました。

それこそがカルデアであったのです。

そして、モリアーティに何が付与されているのかも理解したために、その力の正体を主人公たちに明かしたわけです。何か決定打に足る情報が伏せられた状態で終盤までいくというのは、Fateらしいと思いましたね。真名が告げられるのも、物語の中盤~終盤あたりです。

そして、モリアーティの持つ絶対的な力を前に「だがもう問題はない!」とまで断言したのです。

そして、ライヘンバッハの滝からホームズは落下。

シャーロック・ホームズは、正義のために汎人類史殺人事件に挑み、主人公達の背を押し、消滅したのです。

今までに類をみないとんでもない難事件に挑戦し、カルデアの人々と接し、様々な時代の英霊と絡み、果てには宿敵であるモリアーティとの再会を果たしたのだ。いくら名探偵といえど、こんな経験をすることなんて予想できるのだろうか・・・。そう思うと、本当に、この冒険の日々が楽しかった、と思ってもらえているのだと感じます。

これで消滅、となってしまいますが、ホームズがいたことで難事件攻略を主人公たちが果たすことができるはずです。謎はあるけれども、そうであると信じたい。
ホームズも最悪を選ばずに最善を選べたと述べています。

モリアーティは、ホームズによって解き明かされ、主人公達一行に負ける。つまりホームズの勝ちです。

シャーロック・ホームズ、ありがとう。そしてさようなら!
また出会える日があるのなら、会いたいものです。

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