見出し画像

10分で導入可能なミニアプリプラットフォーム「toypo」でリピーター集客の課題を解決、株式会社トイポ/第95回Growth Pitchレポート

小売業界にトレンドの波が寄せています。AIを駆使したデータ活用の本格化から実店舗における体験価値重視への転換、リテールメディアの運用まで、新たなテクノロジーと共にこれまでにないサービスを提供することが求められるようになりました。

特筆すべきは、リテールテック国内市場が2030年までに2.2倍の成長が予測されていることです。また、ファシリティマネジメント業界における可視化技術の市場は4.5倍、需要予測やカスタマーサクセスなどのオペレーション市場は3.8倍、セルフレジ・モバイルPOSシステム市場は1.6倍の成長が予測されています。

なかでも生活者に身近な店舗のDXに注目すると、その価値は大きく2つに分けられます。1つ目は業務効率化や生産性向上を通じたコスト削減。2つ目は顧客体験価値の向上による集客力の強化です。

2024年11月14日、福岡市の官民共働型スタートアップ支援施設「Fukuoka Growth Next」は、「Growth Pitch〜店舗DX特集〜」を現地・オンラインのハイブリッドで開催。

店舗DXソリューションを展開するスタートアップ5社が、サービスの概要や特徴、協業ニーズについてピッチを披露しました。本記事では株式会社トイポを紹介します。

株式会社トイポ
https://toypo.me/

会員証からチケット販売まで、豊富な機能を即日実装可能

トイポは店舗のリピーター集客を支援する福岡発のスタートアップです。同社は、従来の個別アプリ開発に伴う高額な開発費用や運用の複雑さなどの課題を解決するため、独自のミニアプリプラットフォーム「toypo」を開発しました。

リピーター集客は店舗の安定的な売上と利益率向上において非常に重要な存在です。しかし、グルメサイトなどへの掲載により自動化しやすい新規集客と異なり、リピーター集客は多くの作業を要します。現状分析や企画立案、施策の実施、改善などを継続的に実施する必要があるのです。

「toypo」の最大の特徴は、わずか10分程度でスマートフォン1台から導入できる手軽さです。店舗名や住所などの基本情報を入力するだけで、会員証機能、クーポン発行、チケット販売など、個別アプリと遜色ない機能を持ったミニアプリを即座に公開できます。

また、来店回数に応じたランキングシステムなどユニークな取り組みも実施可能。独自の販促施策も実装可能で、顧客データの詳細な分析と可視化も提供しています。

全国1000店舗への導入実績、飲食店から異業種まで幅広く展開

導入コストは、専任コンサルタントによる伴走支援も含めて月額2万円程度と、中小規模の店舗でも導入しやすい価格設定となっています。将来的には、AIを活用したコンサルティング機能の開発も計画しており、さらなる支援体制の強化を目指しています。

現在約1000店舗に導入されており、九州の飲食ローカルチェーンを中心に個店から全国チェーンまで業態問わず拡大中です。導入業種は飲食業が8〜9割を占めているものの、サウナ施設やクリーニング店、スーパーマーケットなど、多様な業態での活用も進んでいます。

最後にトイポのCPO小神氏は「北海道から沖縄まで、全国各地で私たちのサービスをご利用いただいています。リピーター集客の支援を通じて、地域に愛される店舗づくりをお手伝いしていきたいです」と語りました。

文・写真/株式会社ECHO


登壇企業への質問やマッチングのご希望は随時受け付けております。ぜひ以下よりお問い合わせまでお気軽にお問い合わせください。

▽登壇企業へのマッチングはこちら
https://growth-next.com/contact

「Growth Pitch」では、福岡市の官民共働型スタートアップ支援施設「Fukuoka Growth Next」が、毎月異なるテーマのスタートアップを招集し、投資家や地域企業に向けてピッチを披露する機会を設けています。

次回は2月13日に第98回Growth Pitch「ヘルスケア特集」を開催します。無料で現地・オンライン共に参加可能です。みなさまのご参加をお待ちしております。

▽次回の開催概要はこちら
https://growth-next.com/events/growthpitch96