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AIの民主化を目指したアプリケーションを開発、ELGO AI Pte. Ltd./第94回Growth Pitchレポート

日本貿易振興機構(JETRO)の統計によると、日本の外資系企業の50%以上が企業連携を実施していないか、または検討していない状況です。

企業連携における最大の課題は、パートナー候補に関する情報収集の難しさです。その他、社内体制の問題やデューデリジェンスの難しさ、コミュニケーションの課題なども挙げられています。

一方、近年では福岡市内に拠点を構える海外スタートアップが増加傾向にあります。海外発スタートアップと地域企業の連携により、それぞれの企業が抱える課題が解決され、地域経済が拡大することが期待されています。

2024年10月9日、福岡市の官民共働型スタートアップ支援施設「Fukuoka Growth Next」は、「Growth Pitch 〜海外発スタートアップ特集〜」を現地・オンラインのハイブリッドで開催しました。

海外発のスタートアップ5社がサービスや協業ニーズについてピッチを披露。本記事では、ELGO AI Pte. Ltd.を紹介します。

ELGO AI Pte. Ltd.(エルゴ エーアイ) 
https://www.elgo.app/

多様なAIアプリケーションに対応するプラットフォーム

シンガポールを拠点とするELGO AIは、AIアプリケーション開発の新しいアプローチを提案しています。同社が開発したプラットフォームは、従来のAI開発で課題とされていた高コストや不確実性を解消し、コードを必要とせずにテンプレートを活用した簡単な操作でAIアプリケーションを作成することが可能です。

プラットフォームの主要機能としては、チャットボットや文章パーサー、スマートレポートコンパイラ、そしてAPIとしてのワークフロー展開が提供されています。また特筆すべき点として、ユーザーが独自のAIソリューションを自由にカスタマイズできる柔軟性を備えている点が挙げられます。

テンプレートを使用することで数クリックでアプリケーションを作成でき、同時にワークフロー、AIモデル、エージェントのパラメーターも詳細に設定可能です。オンプレミスでのデプロイにも対応し、優れたセキュリティとプライバシーを確保しています。

シンガポールで実績を重ねるサービス

事業展開に関しては、2024年7月初旬にシンガポールでサービスを開始しました。すでに、リスク管理システムとしてシンガポール国立大学などの企業で採用されており、リスク評価提出の即時レビューと対応が可能です。

すでに日本語対応を完了させており、今後の展開として、マレーシアや香港と共に日本市場への進出を計画しています。現在は日本でのパートナー企業を募集すると共に、事業拡大に向けたシードラウンドの資金調達も進めています。

登壇したCEOのLEE氏は、「AIソリューションを誰もが簡単に作成できる環境を提供したいと思っています。一緒に働くことに興味がある方は、ぜひご連絡ください」と述べました。

文・写真/株式会社ECHO


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https://growth-next.com/contact

「Growth Pitch」では、福岡市の官民共働型スタートアップ支援施設「Fukuoka Growth Next」が、毎月異なるテーマのスタートアップを招集し、投資家や地域企業に向けてピッチを披露する機会を設けています。

次回は12月12日に第96回Growth Pitch「地域イノベーション特集」を開催します。無料で現地・オンライン共に参加可能です。みなさまのご参加をお待ちしております。

次回の開催概要はこちら
https://growth-next.com/events/growthpitch96