夢なんて夢のまた夢…

「夢」とは何だろう。
デジタル大辞泉では「将来実現させたいと思っている事柄」とある。
親としては子供に夢を持って生きていってほしいと思うのだろう。
でもそれは具体的な「夢」を持てない子供には難しく、苦しいことなのである。

特に常に夢を持ち突き進む子供が一人でもいると、
親は兄弟といってもそれぞれに個性があり、性格、考え方は異なると理解しながらも、同様に扱うことがある。

それがつらい。

夢を持てることも、それを実現するために突き進む強さも、羨ましく思う。
でも実際自分が何をしたいか、どうなりたいかなんてわからない。
贅沢をしようとは思わない
ストレスはなるべく減らしたい
丁寧に暮らしたい(仕事もプライベートも)
楽しく仕事ができればいい(もちろんやりたくない仕事はしたくない)

それではダメなのか。

この辺を説明しても、「夢を持っていない」と言う時点で親の思考は停止している。
何を話してもため息しかでてこない。

自分の中でも整理できていない、咀嚼できていないことを他人に説明するのは難しい。
でも親だからこそ、そこを汲み取ってほしいと願うのは甘えなのだろうか。
(まあ、もういい歳なので自分でどうにかしなければならないと思うが)

久々に泣き喚いた。
基本人前では泣かないようにしている。(親、兄弟の前でも)

だからこそそんな私の姿を見て、母親も少し何か感じ取ったかもしれない。

それは私もしかり。
泣いた後、すっきりした。
そして、冷静になって、過去の自分、今の自分、自分の好きなこと、嫌いなこと。それらに向き合える気持ちになった。

人生100年時代、私はまだ半分にも到達していない。
母は残り30年。でもまだ30年ある。
時間の長さは違えど、どう人生を歩みたいのか、お互いに考えてる時間なのである。

そういえば、母の小さい頃の夢はなんだったのだろう。
これまで聞いたことがなかった。
今度折を見て聞いてみようと思う。

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