最近、豆になりたいのです。

最近、豆になりたいと思うようになりました。

今朝は、湯葉になるのもいいなあと思いました。

この重くて色々つまったからだが、しゅんっ！と小さくなって、グリンピースやひよこ豆のように小さくなって、お部屋の床にころんところがるのです。

そんな小さな豆ですから、たったひと粒の豆ですから、今この身にかかえているものも、色々つまった肉体がしゅんっ！と体積を失って床にころりところがるのと同時に、きっと一緒に消えてなくなってくれるんじゃあなかろうか。

そんなことを夢想しては、豆にならないわが身を床に横たえます。湯葉になって、まっ白くて薄い湯葉になって、お鍋の中をたゆたうのも良いですね。

けれどもきっと、豆には豆の、湯葉には湯葉の苦しみがあって、私は豆にも湯葉にもなれないから、なりたいなりたいと夢想していられるのでしょう。