今までと、これからと

先日、「浦島坂田船 10th Anniversary~Memorial Live~」に参戦してきました。浦島坂田船史上最大規模であるさいたまスーパーアリーナで10周年をお祝いできるというだけでも込み上げる想いが沢山あるのに、それが47都道府県制覇の最後の県である上にうらたさんの故郷でもあるという漫画のような記念ライブ。それはもう最高でした。たまアリに私の骨を埋めてきました。
ありがとうの気持ちと抱えきれない感情を纏まらない文章のままつらつら書いていこうかなと思います。

まず、会場入りした時いちばんに思ったことは「デッッッッッカ」。某テニス漫画のツイッターでよく見る画像を脳裏に思い浮かべながら自分の席に座り周りを見渡すと、チラホラペンライトがついていて、既に泣きそうでした。
ここにいる全ての人が浦島坂田船のライブを見に来たんだなあと思うとそれだけで胸がいっぱいになってしまって。セトリも衣装も全く予想ができないワクワク感に期待を膨らませながら開演を待ちました。


10年

モニターに4人それぞれの出身地が灯され、その光が埼玉に集まったと思ったらそこには4人が立っている、という爆泣きOPから始まったメモリアルライブ。その1曲目はアルバム「Four the C」に収録されているCarry Forwardでした。2017年夏ツアーの衣装を身に纏い、割れるような大歓声の中で歌う浦島坂田船は本当にキラキラと輝いて見えて、ただただ泣くことしかできませんでした。「必ず届けるよ」という歌詞からは浦島坂田船の覚悟と決意が伝わってきて「ここまで連れて来てくれてありがとう」と心の中で唱えました。1曲目からポエムが止まらないね〜こっからずっとこんな感じです。

アイドルっぽい曲を作った。、Dreamer、花鳥風月と続き会場は大盛り上がり。私はというとその都度静かに腰を沈めて叫んでいました(矛盾?)
特にDreamer。歌い出しの声色、表情、仕草全てがきれいでした。双眼鏡を覗いても表情を確認することはできなかったのであくまで想像でしかないけれど、全編通して振り付けや仕草からあ 今あの顔してるんじゃないか うわ 今絶対この顔した ずる!となんとなくの表情が想像できて。これは紛れもなく私が積み重ねてきた思い出の1ページであり、そしてこの想いすらもいつか大切な記憶として刻まれるんだろうなと、忘れたくないなと思いました。

この調子でいくと完成に10年はかかるのでかっ飛ばして行きます。10年後は20周年だって。一緒にお祝いできるといいね。
さて、セトリ衣装ともに予想ができなかった訳ですが、ソロ曲予想もまあ難しかった。スーパーヒーローはワンマンでもしまさかでも定番の明るく元気をくれる曲で、3万人が一斉に赤色に染まる景色は壮観でした。実はこの曲、坂田さんだけ声出しを浴びていないんです。おっきな会場を揺らしながらステージを駆け巡る坂田さんにかわいい!と心躍らせながら、やっぱり私にとってのスーパーヒーローは坂田さんなんだなあと改めて実感させられました。またステージに立って歌ってくれてありがとう。

懐かしい映像が盛りだくさんの幕間が終わり、2018年夏ツアーの宇宙衣装に身を包んだ4人が登場したかと思えば、彼らは船を模したフロートに乗っていて。これだけでものすごい情報量がありますが、登場と同時に始まった曲はなんとSailor's High。お前らの見たいもん全部詰め合わせ〜 と言わんばかりの演出に思わず唖然としてしまいました。10年間誰一人欠けることなく共に走ってきた家族のような浦島坂田船。志麻さんの「これからも4人で浦島坂田船です」という言葉は聞く度に重みが増していきます。もう十分すぎるくらい泣いたのに、それでも止まらない涙。坂田さんの言っていた通り「穴という穴から水分が抜け出していく」を体感しました。浦島坂田船って、人生なんだなあ。(悟り)


海が綺麗だった

この瞬間がいつまでも続けばいい。終わりなんか来なければいい。そう思っても無常に時は流れていくわけで。私たちの思いも虚しく、気づけば残り数曲というところまで来ていました。
寂しい気持ちが一瞬のうちに吹き飛び、代わりに会場中が嗚咽を漏らしたのは、一本のピアノ。「君まであと何メーター」はおそらく浦島坂田船にとって、そして私にとっても思い出深い曲で、セトリを予想している時も必ず名前が出ていました。それをこのタイミングで、しかも4人の背後のモニターにはこれまでのライブを写真と共に振り返る映像が。案の定ボロボロの顔になりました。今日という日にあまりにもふさわしい歌詞にただただ咽び泣くことしかできなかった。ずっと泣いてません?7割泣いてました。

そして。畳み掛けるような「Mermaid」。私はとうとう死を覚悟しました。
この曲を知った当初は歌詞の意味をそのまま受け取っていたのですが、最近ではすっかり浦島坂田船が私たちへと歌ってくれる曲になっていて、これまた聴きたいと切望していたので本当に嬉しかったです。

いつか離れ離れになる日がきて
足元さえ見えなくなってしまうなら

どんなに願ったとしても、いつかは終わる日がくる。これは様々な経験をした今とても強く感じることで。この幸せな日々も、いつまで続くか分かりません。もしかしたら突然その時はやってくるかもしれない。だけど、浦島坂田船が待っていてくれるのなら。この4色に光り輝く海で会ってくれると言うのなら。この不確実な毎日も前を向いて一緒に歩いて行きたい、と思うのです。

居場所をもらいました。仲間と出会いました。毎日が賑やかで楽しい毎日です。そんな日々をくれたのは、全部浦島坂田船。さいたまスーパーアリーナの大きなステージで歌う4人は間違いなく世界でいちばん輝いていました。今までの思い出とこれから作られるであろう思い出を重ねて、その全てが浦島坂田船の軌跡として刻まれていきますように。そして!またこの海を見られますように!

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