デッドウッド・イン・ザ・ライ
脳内の芯のような何かが氷のように冷たくなって手足が水の中にあるように重たくなる
体は動かせないそのぶん思考だけが壊れたテープのように何度も同じところを繰り返し脳内のスクリーンに映しつづけている それは幸せ“だった”ときの風景だったり嫌だった思い出の継ぎ接ぎだったりする 余りにも鮮明に グロテスクに
その反芻に発狂する前にSNSに齧りついて情報を貪り続ける 不健康な情報で脳内の投射機とスクリーンの間を埋める
目蓋は今にも落ちそうなのに頭ばかりさえて眠ってはいけないと信号を出し