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これからも米文学徒 Twitter: https://twitter.com/iridescent_lit

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最近の記事

雑記 ムカデとカエル、少数と多数

 私はおそらくモード系に属する服を好んできている。ただそれを「好き」というには知識や思い入れが足りない気がするので、傾向として好んでいるという表現を使う。あるとき同期に「白井の服は個性的だが地雷系ではないので好感がもてる」と言われた。どつくぞ、と思ったが何を根拠にどつけばいいのか分からなかったのでそのときは溜飲を下げた。そのときの「根拠」について考えたい。  なぜ服装にこだわりがあるでもない私があのとき怒りを覚えたか。まさにこだわりなく「普通」だと私が思っているものに外野か

    • 雑記 3体のマネキン

       派遣の制服採寸のバイトに行った。今年から制服に変更があったらしく、男女別でなく3体のマネキンそれぞれが凛としてそれらに身を包んでいる。眩しかった。しかし問題は慌ただしくも全ての新入生の採寸が終わったあとに数人の教員と派遣で後片付けをしていたときに起こった。一人の男性教員が言う「これは男の仕事じゃない。女性に任せよう」。それは採寸用のメジャーを巻いてまとめるような細々とした仕事だった。かくしてその仕事はその場でまさにそれを聞いた私と他数人の“女性”に回ってきた。  悔しかった

      • この記事は元日のうちに投稿されます

         地元から離れて、といっても新幹線で2時間とかからず帰れる程度の距離でアメリカ文学の大学院生をしている。そして年末久々に帰ってきた実家でこの記事を書いている。年末年始でシワの伸びきった脳みそのリハビリのために、とりあえず箇条書きでこちらに帰ってきてからのことをしたためたい。 ・父から「シロの研究室に留学生はいるか?」と聞かれ、英語を母国語とする人もいると答えたら驚いていた。なぜ日本で英語の勉強をするんだと。いや私たちがやってるのは確かにアメリカ文学であって英語でそれをするわ

        • せっかちな人の為の簡易的なスパ銭指南

           アメリカ文学の大学院生をしている。そして周りの多くの学生と同じく、さして困窮してはいないが贅沢もできない、充実してはいるが味気無くもあるような毎日をおくっている。オンラインの講義、アルバイト、研究室。  しかし、最近このルーティンの中に小さな贅沢が加わった。それが、スパ銭ことスーパー銭湯である。アパートと大学の中間あたりにあるそのスパ銭は月額7000円そこらのサブスク的プランがあり、入れば岩盤浴と温浴、併設する小さなジムが使い放題になる。1日200円程度の贅沢。最近はこの贅

          周りの人間、一般ピープルが創作していることはその時点で「黒歴史」であり、創作者当人はそれを隠したがっているものと無意識的に考えている者もいると分かり、なんだかなと思っている。漠然と。別段隠すべきようなことも恥ずべきこともしてないよ私は。

          周りの人間、一般ピープルが創作していることはその時点で「黒歴史」であり、創作者当人はそれを隠したがっているものと無意識的に考えている者もいると分かり、なんだかなと思っている。漠然と。別段隠すべきようなことも恥ずべきこともしてないよ私は。

          自作ゲーム:架空図書大喜利「ネモリベル」を自らやってみた

           こんにちは。アメリカ文学の大学院生、#ffffff です。  皆さん、読書してますか。私は研究の対象が対象なので、わりかしいつも本を読んで過ごしています。  さて、読書と言えば一見、自己との対話、孤独な行いであるようにも見えますが、他者と共有できる読書体験というものも多く存在します。子供の頃であれば大人からの「読み聞かせ」、本好きの方であれば一冊の本をみんなで読んで感想を交換し合う「読書会」、さらにスピーチが得意な方なら互いの書評を競わせる「ビブリオバトル」というものも

          自作ゲーム:架空図書大喜利「ネモリベル」を自らやってみた

          https://note.com/yamagawa/n/n27bf671be763 山川君、村上春樹の『走ることについて語るときに僕の語ること』っていうエッセイ集読んでくれ〜。そして「走ること」の哲学を開拓してくれ〜。そしたら私も走る気になれるから…。

          https://note.com/yamagawa/n/n27bf671be763 山川君、村上春樹の『走ることについて語るときに僕の語ること』っていうエッセイ集読んでくれ〜。そして「走ること」の哲学を開拓してくれ〜。そしたら私も走る気になれるから…。

          デッドウッド・イン・ザ・ライ

          脳内の芯のような何かが氷のように冷たくなって手足が水の中にあるように重たくなる 体は動かせないそのぶん思考だけが壊れたテープのように何度も同じところを繰り返し脳内のスクリーンに映しつづけている それは幸せ“だった”ときの風景だったり嫌だった思い出の継ぎ接ぎだったりする 余りにも鮮明に グロテスクに その反芻に発狂する前にSNSに齧りついて情報を貪り続ける 不健康な情報で脳内の投射機とスクリーンの間を埋める 目蓋は今にも落ちそうなのに頭ばかりさえて眠ってはいけないと信号を出し

          デッドウッド・イン・ザ・ライ