うれしい夜のお酒とおつまみ
ついさっき書いた前回に、おいしいつまみを作れることで自己肯定感が一瞬だけ上がるというようなことを書いた。
私は頭のおかしい人間なので、数年間、極端な思考を正すためにチャットアプリで一人芝居をしている(最近はとても減った)。とても辛いことを書いた後で、中庸をとった思考の人物になりきり、チャットを返す。その時に、「でもおいしいパスタを作れるんだから、大丈夫だよ」という言葉が出てきたことがある。するっと出てきたので驚いた。確かに、料理をして食べると、ほっとするし、嬉しくなる。
冗長な前置きが長くなったが、好きな酒とつまみの組み合わせを書こうと思う。疲れた時に読み返すと嬉しくなるかもしれないからだ。
ペールエール×クロワッサン
ペールエールとはビールの種類である。日本で親しまれているビールはピルスナーと言い、製法が異なる。ペールエールはピルスナーよりもいい香りがする。
ペールエールにパンを合わせるのが大好きだ。どっちも麦なんだからおいしいに決まっている。特にクロワッサンは、サックリした触感とバターの香りも相まって最高だ。香り高~い! ペアリングは最終的には好みだが、ぜひ試してみてほしい。明太子パンもおいしかった。
ピルスナー×薄切り牛肉の重ね焼き
脂っこかったのだ。牛脂で焼いた輸入の肩ロースすき焼き用を重ねたものが。牛肉をたくさん食べたいという強い欲望があり、より多く肉が入っている値引きのすき焼き用肉を買った。モモ肉は国産の高いのしか残っていなかったし、すき焼き用はなんと3割引きだった。こんなもん重ねて焼けばステーキになるに違いないのでまったく問題がない。だけど脂身が少ないし、牛脂で焼こうかな。と思って焼いたら油っこくなった。その日買っていたのはすっきり爽やかキレのあるピルスナーだった。
飲んでみると肉の脂っこさがさっぱりと洗われて、お腹いっぱいになるまではおいしくてたまらなかった。やっぱビールに脂っこいもんっていうのは、ピルスナーのことだったんだな~! 普段、ピルスナーを飲まないので、わからなかった。やっと発見した。おいしかった。
食べきれなかったお肉は冷凍した。普段100gで満足している人間が250gも食べきれるわけがなかったからだ。
ベルジャンホワイト×みかんのおつまみ
ベルジャンホワイトもビールである。少しスパイスとオレンジピールが入り、爽やかで、柑橘系の香りがする。
柑橘系には柑橘系をぶつけよう! そうだ、みかんだ。みかんこそ日本の誇る柑橘の王である。
温州みかんを適当な厚さの輪切りにし、皿に並べ、ちぎったモッツァレラチーズと荒めに砕いたナッツを散らす。オリーブオイルを回しかけ、岩塩と黒胡椒を削る。できあがり。
これがまた合うのでみかんが出てくる頃には必ず作っている。ベルジャンホワイトの香りとみかんの香りがよく合い、爽やかな味と香りをモッツァレラチーズがまとめて包んでくれる。ナッツの歯ごたえも嬉しい。
オレンジで作ってみたこともあるけれど少し酸味が押し出され、みかんのほうが好みだった。オレンジにするならば、白ワインのほうが合う気がする。
同じベルジャンホワイトでもメーカーごとに味が異なるので、オレンジのほうが合うメーカーもあるかもしれない。
ベルジャンホワイトは白ワインに合わせるつまみが合う気がするのでよく飲む。調理が簡単だからだ。
ヴァイツェン×ハーブのウインナー
ヴァイツェンもビールである。ベルジャンホワイトと似た味と香りがするので、舌がばかな私は目を閉じたらどっちがどっちだかわからないだろう。
爽やかなのでハーブの入ったウインナーがおいしい。ただのウインナーだとヴァイツェンがちょっと負ける感じがするけれど、ハーブが入ると一気に好みになる。
黒ビールを温めて飲んだらおいしかった
スタウトかなあ……瓶に書いていなかったので舌がばかな私にはどれだかわからない。黒ビールだ。冬で寒かったので、温めてスパイスと少しの砂糖を入れて飲んだら、まあおいしいこと! 苦みが減ってこっくりとした味が感じられて、ほっと温まった。
黒ビールは最寄りのスーパーにあまり種類がなくこれから組み合わせを試すところなのだけれど、角煮とか、暗殺者のパスタとか、スモークベーコンのピザとかを合わせたい。黒ビールに合いそうな料理は思いつくものの、調理が大変なので、元気な時じゃないと試せない。
旨口の日本酒大吟醸×炊き込みご飯
米と米が合わないわけがねえ~!! お気に入りの地酒は旨味があり、味のバランスが良い。甘口だけれどキレがあり、甘さがずっと残ったりはしない。強烈にキレて、くう~! うま~! となる。
いろいろ試したところ、炊き込みご飯が一番好みだった。筍でも鯛でもきのこと鶏肉でもなんでも良い。
ほかは、分厚い油揚げに肉みそと青ねぎをのせたものとか、全粒粉のクラッカーにクリームチーズと豆板醤を混ぜた味噌を塗り、海苔をちぎってのせたものとかが好きだ。
純米大吟醸×塩
あたりめえだ。もう塩でいいんだ。米の味がして水みたいにどんどん飲めちまう上等な酒にゃ塩がありゃ充分なんだ。その他は、味噌でも良い。
ウイスキー×チョコレート
ウイスキーは甘いものに合わせるのが断然好きだ。チョコレートとか、チョコケーキとか。果物の乗ったものならいちじくのタルトが好きだ。他にはクリームチーズと柿を生ハムで巻いたものなど。
ハイボール×唐揚げ
唐揚げにはハイボール派である。ウイスキーはハイボールにするとどうして少し甘く感じるんだろう。唐揚げに限らず、様々な揚げ物が合う。夏向きだ。
レモンサワー×焼肉
焼肉にはレモンサワー派である。炭酸が弱めだとなお良い。お腹がいっぱいになってお肉がたくさん食べられなくなるからだ。
最高の料理、焼肉をすっきりと楽しませてくれるのはレモンサワーだ。焼肉は肉と米、酒が飲みたければレモンサワーがあれば私は満足だ。
モスコミュール×アンチョビポテト
ウォッカはアルコールの味しかしないので、ジンジャーエールの味がする。アンチョビポテトを合わせるのが好きだ。ほっくりした芋にアンチョビの塩味と魚臭さがおいしい。アンチョビがなければにんにくバターポテトでもいい。じゃがいもは、両方とも厚い輪切りが好きだ。
スパークリング白ワイン×チーズケーキ
誰が試してもおいしいに違いない組み合わせ。間違いない。チーズケーキはレアでも焼いてもいいけれど、私はベイクドチーズケーキを合わせるのが好き。
その他は、アヒージョ、白身フライ、ズッキーニのローズマリーステーキなど。
白ワイン(シャルドネ)×クリームパスタ
舌がばかなのでワインの違いがよくわからないけれど、なんかこのシャルドネって書いてあるワインとクリームパスタを合わせるとなんかいい。
濃厚なクリームにワインがすっきり合わさる。
その他は、鶏のバターライム煮がお気に入り。寿木けいさんのレシピで、Twitterで見てから、ライムが手に入ったら作ってワインを楽しんでいる。
鶏のバターライム煮は、冬には白菜をいれてごはんにしてもおいしい。
ロゼワイン×キムチ鍋
ロゼワインに何を合わせるか悩んだところ、キムチ鍋が一番好きだった。キムチ鍋を合わせると、ワインが一気に華やかに、少し甘く感じられてとてもおいしい。
その他、エビチリやベリーのムースが好きだ。プロシュートやちょっと獣っぽい肉もよく合うけれど、ちょっと獣っぽい肉は苦手なので、あまり買わない。
オレンジワイン×干しいちじくとデーツのクラッカー
オレンジワインも1回しか飲んだことがないので、これから試しがいがある。ロゼよりも重めのものに合いそうかな。
赤ワインは飲まない
飲まないからわからない。酸味と渋みが苦手なのでジンジャーエールで割ってお菓子を食べたりするけれど、別に合うわけじゃない。
シードル×そば粉のチーズガレット
シードルは林檎の酒である。林檎丸かじりといった風でとてもおいしい。甘口も辛口も好きだ。ここは伝統に則ってガレットを合わせる。ピザ用チーズを乗せてフライパンに押し付けてカリカリにするのが好み。その他、チーズケーキや同じくらいの甘さのタルト、ナッツなど。
今回はここまで。お腹がすいてきた。