ハロウィン、ドラキュラ、インプレゾンビ
ハロウィン、ドラキュラ、インプレゾンビ。リズム感が良いというだけでタイトルにしました。
Xユーザーなら一度はインプレゾンビに憎悪を感じたことがあるのではないでしょうか?
ちょうど台風10号が上陸しており、災害と最も相性の悪いインプレゾンビについて調べてみました。Xが重要な情報インフラとなっている今、インプレゾンビは社会的に深刻な問題になっています。
インプレゾンビの社会学
インプレゾンビとは
インプレッションとゾンビを組み合わせた造語です。誰がはじめに命名したのか、頭にイメージしやすい。ネガティブ要素がうまく組み合わさったネーミングですよね。
最近では、インプレゾンビ構文たるものがあるらしいです。「それはホットな愛です❤️❤️❤️」や「あなたは素晴らしいです🩵」みたいな文章です。
海外の方が自分で文章を書き、日本語に直訳したせいで、やや不自然な印象を受ける場合が多いです。
私も英語サイトに作品概要や自己紹介を登録するとき、日本語で書いてDeepLで翻訳することがあるのですが、ゾンビみたいな文章になっていたら恥ずかしいですね。。何回か相互翻訳を繰り返しては確認してるので、問題ないと信じたい。
いつから生息するようになったのか
認証ユーザーがインプレッション数を収益化できるようになった、2023年秋頃からゾンビは現れ始めました。彼らのポストの目的は、閲覧数を稼ぎ、閲覧数に応じた報酬を得ることです。
インプレ稼ぎの意味は、インプレの数を稼ぐこと。おそらく彼らにとってのXは、ただ文字を打ち込めばお金が入るドル箱のような存在。
人気ユーザーのポストや、バズったポストに「Yes」でも「👏」でもリプライを行うと必然的にインプレッション数が増えます。そこを狙ってインプレゾンビがワラワラと寄ってくるのですね。
どこから湧いてくるのか
インプレゾンビの出現は「湧く」と表現されます。元の生息地は、トレンドやおすすめ欄と考えられます。バズったポストに群がるのが最も成果をあげやすい方法。
いくら稼げるからといって、意味のわからない日本のトレンドをずっと見続けるのも大変なのではなかろうか?とも思える。
なぜ存在するのか
途上国のユーザーにとって、インプレ収入が手っ取り早い高収入源だからです。低賃金で長時間の重労働に時間を奪われるより、スマホを使った作業で収入をゲットする。衣食住が満たされない国ではたしかに賢い生き方かもしれません。
もちろん、改心したナイジェリアのケン・チャンのように、個人ポストのインプレできちんと収益化できるぐらいになればいいですけどね。ケン・チャンについては、インプレゾンビ・インスティテュートのnoteをご参照ください。
ケン・チャンの記事。
インプレゾンビ対策の第一人者といえば、数ヶ月前にここの所長さんのコミュニケーションが話題になりました。台風10号関連でも、インド人向けネガキャンが私の中で話題に。
インプレゾンビ一本釣り施策も、今後チェックしなければなりません。
インプレゾンビは今後増えるのか
インプレゾンビの全数をカウントした具体的なデータは見つかりませんでした。
どこかで読んだこの説には納得感があります。
ゾンビはいかに見られたかが重要です。途上国からは浅くて無益な投稿を繰り返すだけでも、お小遣い稼ぎどころか大きな収入になるX。そんな稼ぎ方をするしかない社会はどうなのか。果たして持続性はあるのか?と考えさせられます。
Xほどの大きな会社であれば、コンプラ的な問題のあるポストはAIを使って簡単に非表示にできそうにも思えます。コンプラ的な問題と、言論の自由との境目が定義しづらいのでしょうか。
インプレゾンビを消し去る方法はある?
画面から消す方法はあります。具体的には、「インプレゾンビ 凍結」と検索すると、複数の方法が出てきます。中にはユーザーがインプレゾンビを見つけて退治している人もいます。通報を複数人で行うことがポイントです。
もうひとつは、インプレゾンビ・インスティテュートのように彼ら・彼女らを改心させる方法です。インプレゾンビ、実は生身の人間なので、別の良い方法がわかればそちらを選択できるのですね。
インプレゾンビの将来性
インプレゾンビはユーモアに昇華できるのか?
もしかすると、今年の地味ハロウィンにインプレゾンビをテーマとした仮装が出現するのではないでしょうか。ゾンビだけに。首から構文かけるとか、構文をポストしたX画面を顔はめパネルにするとか。
ただ、インプレゾンビはXにおける害悪であることに注意が必要で、うまく昇華できるかどうかは高いユーモア感覚にかかっています。
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