防護服の熱中症対策 空調服はズボンにも
5月に入ったと同時に防護服を着用する医療現場では
熱中症対策が進められると思います。
2011年の東日本大震災では
防護服を着た作業員の熱中症対策が
課題となっていました。
服の上にビニール製の防護服を着る。
さらににマスクと手袋をしたら
ジッとしていても汗が出る。
今のように精神的に緊迫した医療現場では
ある程度空調がきいていても
連日の着用は体力的に厳しいことが
考えられます。
前職では例年、この時期になると
安全衛生委員会で熱中症教育を行なっていた私ですが
(現場の担当者の方がむしろ詳しいぐらいでしたが)
ゼネコンマンである夫の空調服から着想を得て
防護服で可能な熱中症対策と
熱中症対策として出来る
屋内外の環境整備について考えてみました。
空調服とは
建設現場には夏服の他に、
空調服というファン(扇風機)つきの
作業着があります。
着た時にファンをONにすると
作業服の中に風が生まれ
涼しさを感じながら作業が出来るということです。
汗が蒸発するときの気化熱を利用し
熱を逃がして体温を下げるという仕組み。
速乾性の下着を着ることがポイントです。
ゴルフ好きの方はご存知、
アンダーアーマーのCOOL SWITCHなど。
女性のインナーのひとつとして
生地に接触冷感素材が使われた
コンプレッサーインナーがあります。
着用時にひんやりとした感触を得られ
体温の上昇を抑えてくれます。
私自身、ジョギングの時に着ますが
締め付け感は好みが分かれるところではあります。
ユニクロからもエアリズムの商品が出ていますね。
エアリズムのインナーは程よい着心地でオススメです。
なお、空調服の扇風機は洗濯のときには取り外します。
防護服を空調服仕様にするとしたら
医療現場の防護服の場合、
患者さん毎に交換しなければならない。
課題1:ファン(扇風機)のコスト
使い捨てにするのは費用面から難しく
いちいち消毒するのは現実的に無理。
防護服の内側、体側に自立式で着けることに
なるでしょうか。
空調服のファンの大きさは
モバイルファンぐらいの大きさです。
課題2:ファンは外気を取り込んでいる
そもそも空調服は外気を取り込んでいます。
N95マスクレベルの
フィルターつき扇風機は難しそう。
解決するとしたら
空調防護服の下着も使い捨てにする
しか無いように思います。
夏になると白衣の下は下着のみ、
という医療関係者のとあるツイートから
ヒントを得ました。
下着にも色々あると思いますが。
これが良いかも!
今夏、SONYからレオンポケットという商品が発売されたそうです。
着るクーラーとのキャッチコピー。
小さな扇風機を専用の下着(ポケット付き)に入れて
使うもの。これは欲しい・・・。
詳しくはこちらの動画でどうぞ。
レビュー動画も出てきます。
専用の下着はこちら↓ 女性用も探せばあるようです。
アプリで操作するとのことで
デザイン的にもビジネスパーソンのハートを
鷲掴みにするのではないでしょうか?
病院の経費で買うのは難しいですね。
レビューによれば、ファンが回る音は気にならないようです。
また、分かりやすいレビューnoteもありました。
こちらもとても参考になります(面白いです)。
コロナ対応の装備と環境整備
これから暑くなる季節、屋内外でコロナ対応にあたる
医療現場の装備と環境整備としては
建設現場と同様に
⭐️ ひんやり素材の服
⭐️ 冷感スプレー
⭐️ 空調機能のある防護服
⭐️ スポットクーラー
が準備されていくのではないかと思いました。
プラスチック製品やアウトドアブランドが
防護服生産に参入している現状から
次は扇風機を作っている企業での
防護服共同開発に期待を寄せたいと思います。
-- さいごに --
▼ほぼ同じ記事ですが、プラスαの情報を載せています。