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音楽制作PDCA(3)経産省の報告書を読もう

7月第3週、今週もおつかれさまでした。今週のトピックとして、Audiostockの音楽配信&TikTok報酬の状況について書いていきます。

今週は経済産業省から「音楽産業の新たな時代に即したビジネスモデルの在り方に関する報告書」が出ていました。

これについても、ちょっとだけ触れたいと思います📝


📈 モチベーション維持と報酬

もう1年以上前になりますが、音楽制作のモチベーションを維持するための報酬、をテーマとした記事を書いていました。

この記事内のスケジュールどおり、私にとって7月はストックサービスのボーナスシーズンです。後々でも成果が得られる、それがストックサービスの素晴らしい仕組みですね!

ちょうど第3週はボーナス期でした。そしてその結果は、前年から飛躍しました。ストリーミング再生や動画配信への採用等々、ありがとうございます。

私のAudiostockプロフィールです。
Audiostock経由で音楽配信中♪
ぜひご試聴ください。

(額としては外食が数回できるぐらいです。)

TikTokのBGM利用報酬

7月だけ切り取ってみると、報酬取得見込みは昨年の実に3倍。理由は、相変わらず中国で1曲だけ利用数が飛び抜けて多いからです。

「TikTokでは使われていないようだし、この計算は誤っているのでは?」

そんなことを思ってサポート窓口に確認したことがありますが、たくさん利用されていたのは日本からは見られない中国の配信サービスでした。

商用作品の中国展開は重要なポイントに違いありません。ユーザー人口が多い上に経済の勢いが違いすぎる。たった1つだけ、1分以下の曲で、まさにそんなことを実感します。

BGM制作 今週の結果:DAWは開いていました。

パソコンを立ち上げると(noteやTwitterをパトロールした後に)DAWを開いて手を動かしていました。おそろしく細切れな時間で作業を進め、この記事を書くために先ほどAudiostockへの作品登録まで行いました。

そう。このPDCA日記のように自己モニタリングをしていると、報告のために何かやっておかなくてはとの義務感が生まれます。ミーティング前に焦って資料作るのと同じ(?)心理です。

🛠️ 音楽配信報酬の条件変更について

私の勘違いでなければ、今年4月からSpotifyからの報酬はゼロとなりました。報酬付与の要件をクリアしない(再生数が全く及ばない)からです。Spotifyとさようならしたらどうなるのか。気になっていました。

今週届いた音楽配信の額にはとても驚きました。すっかり減るものと予測した報酬が、3ヶ月前との比較すると増加だったので。期待させといて、次回がっかりさせに来たらどうしよう。

報酬メールが届いてから数日間は「計算ミスでした」のメールが届くのではないかと待ち構えている自分がいます。

Apple Music for Artistsをのぞいてみたら、ジンジャーハイボールという作品が単独で頑張っていました。Apple Musicユーザーのアプリに保存してもらえたのかも。

何がどこでどんなきっかけで再生されているのか…全ストリーミングサービスにまたがるインサイトが欲しくなります。

📚 経済産業省の音楽業界レポートがアツい

今週は、経済産業省から音楽業界に関する報告書が公開されました。これはかなり読みごたえがあります。すぐに読もう。

産業界を取り巻く状況の定量的な分析や、新たなトレンドの可視化を目的として、デスクトップ調査、関連事業者へのヒアリング調査及び有識者による研究会を実施し、それらの調査結果等に基づく現状認識や調査等を通じて得られた課題意識等を、報告書としてとりまとめ、公表しました。

コンテンツ産業 ニュースリリースより

音楽産業の新たな時代に即したビジネスモデルの在り方に関する報告書

音楽産業の新たな時代に即したビジネスモデルの在り方に関する報告書 データ集

報告書のp.10-11あたりの内容によると、グローバルで有料会員の多いサブスクサービスはSpotifyが断トツでした。やっぱりSpotifyからの報酬がないことはインパクトが大きい!ちなみに国内でサブスク有料利用率が高い音楽配信サービスはApple Musicとのことです。

音楽生成AIに関する直近の動き、個人クリエイターのプロモーション技法といった項目は思わず読みたくなります。個人クリエイターの数は書いてあるかな?と気になりましたが、見当たりませんでした。そして、国勢調査による音楽家人数が26,080人(2020年時点)であることに驚きました。あまりにも希少!

興味が出て、国勢調査の結果から就業者数をダウンロードして加工しました。

国勢調査の結果をグラフにしました。
★音楽家の年齢別集計
男性は35〜39歳が一番多いものの
25〜59歳でそれほど変わりないように見えます。
女性は30〜34歳が一番多く
男性とは対照的に35〜39歳で山が凹んでいます。
M字カーブ?
★舞踏家、俳優、演出家、演芸家の年齢別集計★
女性のグラフが見事に右肩上がりになっています。

<便利なパソコン豆知識>
Ctrl +F(⌘+F)でPDFをキーワード検索できる。
FはFindのFと覚える。

話が逸れました。経産省の報告書は、他にも、音楽産業において知っておきたい企業名、サービス名などが手軽に集められる貴重な資料です。盛り上がれば資金が集まりやすいし、市場調査は大切。

報告書を眺めていると時間があっという間に過ぎていきます。こういう情報や統計を知っておくと、制作活動の選択肢が広がるのではないでしょうか。個人的にはこの報告書をもとに音楽産業の構造や配信のフローを学び、よく出てくるカタカナ用語も理解できるようになりたいです。

🍵 反省会後記

今週はたまたまたくさんトピックがあったので、しっかり振り返ってデータ整理もできました。

このnoteを含め、私の制作活動は締め切りはなく、自分だけの世界が広がります。すべてが家の中で完結。人はストレスのない生活を望むものですが、適度なストレス(締め切り)があったほうが良い制作ができるのもまた事実です。

以上、音楽制作PDCA、3回目の記事でした。最後までお読みいただきありがとうございました!

記念すべき400本目の投稿でした。
なかなかしぶとく続けています。


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fm23🎅
読んで下さりありがとうございます。読みやすいコラムを目指します。