あったら嬉しい楽曲ジャンル判定AI
自分で作ったBGMをジャンル判定してくれるアプリ。そんな夢のAIアプリがあればいいなぁと考えていたところ、ちょっと用途が違うけど「ジャンル分けに活用できそう」と思ったサービスを発見。その名もMaroofy。
1億2000万以上の曲でトレーニングされたAIが、似た雰囲気の曲をレコメンドしてくれます。
まだレビューが少ないようなので今回の記事でゆるく取り上げてみます。このAI、アカウント登録なしで試せる。音楽をすでに配信しているクリエイターは試してみると楽しそうです。
Maroofyを開発しているSubhash Rameshさん。上記ツイートでデモが見られます。
Maroofy|マルーファイ(マルーフィ?)
マルーン5とSpotifyを足して2で割ったような名前のAIサービス。見当違いだったらごめんなさい。覚えやすいです。
>> https://maroofy.com/
マルーン5の歌の中ではPayphoneが好きなので置いておきます。
さっそく検索画面に自分の名前を入れてみます。配信中の楽曲がすべて出てくるわけではありません。負荷を考えてか、表示される件数を20点に制限しているようです。
楽曲名で検索することも可。ただしエラーになりやすく、検索結果が出ないことがしばしばあります。試聴回数が少ないからなのか…?わかりません。このあたりはこれから改善されていくのでしょう(私も改善)。
アカウントを作った上で、検索結果のグッドボタン/バッドボタンを押すとさらにAIの学習が進むようです。ユーザーと共に開発する感じ?
自分の楽曲タイトルが他のアーティストのものと重複していないか、ちらっとチェックするときにも役立ちそう。
私が考えた楽曲ジャンル判定フロー
私が考えた楽曲ジャンル判定フローは、Maroofyの検索結果に出てきた楽曲のジャンルを見て、自分の曲のジャンルを決定するという流れ。このやり方は回りくどいですが、新たな発見があって楽しい。むしろ別の曲が気になってジャンルを調べていたことを忘れてしまう。
Apple Musicユーザーは好みにあった新しいアーティストに出会うチャンスも。AIはいろんなチャンスを広げてくれる。
よく考えたらAudiostockでも販売作品ページによく似た楽曲が提示される。そこでジャンルを推測していくのもアリ。ただ、AudiostockはAudiostockの
作品内からレコメンドするため、母数から考えればMaroofyの方が圧倒的に精度が高い。
Audiostockには楽曲データやYouTubeのリンクを入力して似た曲を探すサービスもあって、それについてはこちらの記事にも書いたので興味があればご覧ください。
作った曲をどこかのサービスに登録するとき、
という場面があります。とくにアルバム配信申請の時、ジャンル指定で私の手は止まりがちで困ってます。Spotifyのピッチ作業も同じく。サービス自体にAIの自動判定機能を付属したほうがいいんじゃないでしょうかね?
いや、このプログラマーさんはそこを狙っているのかもしれない。API実装の提携契約を結んで、世界中の音楽サービスからサブスク収入を得るとか。
あるいはこの検索サービスを買収して開発してくれる事業会社が名乗り出てくれることを待って、複数人で開発する中にコンサルとして雇ってもらうとか。やはりプログラマーは夢がある。
(なぜこんなことを書いたかというと、昔同じ会社で働いていたデザイナー氏が個人開発サービスを売却していたから…しかも若干30歳ぐらいで。それはそれはもの凄い実績の積み方でしたよ。)
AIが正確な判定を学習できれば、クリエイターが頭を悩ます時間も、サービス提供側の修正工程も減る。自動判定してくれたほうがミスもないし、双方が幸せになれます。
でも、ジャンルがミックスされていると少々厄介なのだろうか。それとも楽曲が増えたり減ったりするのが面倒? 私が思いつくようなことは、すでに開発されているものと思いますが、今後の成長を楽しみに待っています。