ドキュメント72時間 年末SP '23 After Essay

今日12/30の昼から夕方にかけて放送された「ドキュメント72時間 年末SP 2023」。
今回もAfterEssayと称し、個人的雑感を徒然と綴っていく。

今年も投票開始が発表されたその日のうちに、付箋1枚1枚にすべての回のタイトルを書き込み、その付箋を貼るためのB4程度の紙でフォーマットを作成。
投票期間終了日まで悶々と1位~11位までを予想。
サッカー等で選手達に動きの説明をするのに用いられるボードをイメージして頂きたい。

(1位から順に)下記を予想順位として最終決定した。
今年は、何と嬉しいことに3作品まで投票出来るというシステムなので、予想1位~3位の作品に投票した(来年も継続してほしい)。

1. 大阪 昭和から続くアパートで
2. さらば、呑んべ横丁
3. 山口・防府天満宮 人形にさよならを
4. 福岡・高速バスターミナル 年の瀬を走る
5. フジロック 待ち望んだ夏の日に
6. 北海道・礼文島 最果てのユースホステルで
7. いとしのドールに見つめられて
8. 阿佐ヶ谷の酒屋 今日も一杯 角打ちで
9. 美術大学 青春グラフィティー
10. 奄美大島 FMラジオを聴きながら
11. 兵庫・西宮 ”マンボウトンネル”にて

さて、ここから結果発表と行こう。

OPトーク

今年は、吹石さん、五郎さん、おさむさんに加え、昨年まで敏腕ディレクターとして参加していた72時間大好き芸人の徳井さんも冒頭から参加。
早速、五郎さんがおさむさんの「大きな決断」について触れていたことに、そんなさらっと話しちゃうんだと思った。
悪い訳じゃないんだけど、ちょっとびっくりした。

10位 島根・黄泉比良坂よもつひらさか あの世との境界で

2023年10月6日放送。
「死者に想いを馳せる」という点で、「恐山 死者たちの場所」(2014年6月6日放送)と同じ空気を感じたが、この回の方が神聖さ、荘厳さを感じた。
そういえば、昨夏行われた「歴代BEST10 SP」でも、恐山は10位に入っていたななどと。
人々が一筆箋に今は亡き大切な人への手紙を書く姿が印象的だったが、この場面における手紙は、「亡き人へ想いを届けること」と同時に「想いや感情等を遺された書き手が整理する」という役割・目的があるのではないだろうか。
だからこそ、保存会の方は「手紙を投函するのが1番だ」と話したのだろう。
7ヶ月の息子を抱えてやってきた女性は、「死は近くにある」と語る。
そう感じたきっかけが、息子が産まれた時、「息が小さくなっている」と聴いたことだった。
産んだばかりの我が子が目の前で亡くなったら…と考えたら、さぞ怖かっただろう。
本編終了後、おさむさんは「時代が進んでも、(生と死というのは当たり前に存在しているから)こういう場所は必要だ」と語っていた。

9位 フジロック 待ち望んだ夏の日に

2023年9月8日放送、予想5位。
実は、諸事情で放送を見ておらず、NHKオンデマンドにもなく、見れたら良いなと予想に入れていたが、正直こんな下なんだ!!?とびっくり。
「門が開いた瞬間、走り出す」とか「待ち時間から賑わっている」所に「日本ダービー大行列」(2018年7月20日放送)のシーンがよぎった。
木陰のことを「苗場(スキー場、会場)の軽井沢」と表現していたのが笑えた。
「言葉が0歳になっちゃって」と語るのは、過去に脳梗塞で倒れた男性。
もう参加出来ないのか…?と絶望していたら、知り合いが東京の彼の家まで迎えに来てくれたというエピソードに、人の縁の大切さを感じた。
liveのシーンは、フジテレビNEXTからの映像提供ということだが、NHKでも許されんかったんや…と何か笑ってしまった(笑うな)。
音楽が好きなくせに、フェスというのは参加したことない私にとって、音楽とともに緩やかで開放的な時間が流れていき、老いも若きもその時間の中で笑顔を絶やさず過ごしている姿が素敵だった。
本編終了後、徳井さんが「(発信する側として)やってて意味がある」、おさむさんが「救われている人がいることを忘れてはいけない」という言葉に、noteや某支部で文章を発信している側として、心に刻んでこれからも創作しようと思った。

8位 岡山 24時間営業のドライブイン

2023年4月14日放送。
出てくる料理が全部美味しそう。空腹の時に見てはいけない。
冒頭に出てきたあんかけ焼きそばなるものがめっちゃ気になった。
岡山なのに「大阪屋」…大阪にある(あった)のか…?
最後に出てきた役員の男性が言っていた「楽しさとしんどさ」という言葉に、仕事ってそういうもんだよなと。
私もこの正月休みが終わったら、その「楽しさとしんどさ」が共存する場所、日常がまたはじまるんだなと。

7位 さらば、呑んべ横丁

2023年7月28日放送、予想2位。
発表された時、こんな下なの!!?(2回目)と五郎さんと一緒に驚いてしまった。
まるで実家のようで、老いも若きも性別年齢関係なく大騒ぎ出来る空間がなくなってしまったのが非常に惜しい。
議論しているシーンを見て、皆この横丁を愛してたんだと深く感じた。
カラオケやって、若い子にってお金払ってた男性の粋の良さ(本編後に徳井さんが「お金払うことはもうないんだよね」(意訳)に確かにそうだな…!!となった)や誕生日祝ってた(その後の「川べりの家」のピアノ弾き語りの流れまで)シーンが好き。
あと、ボクサーの男性が店の前で「2度と会うことは…あるからな!!」と言ってたことが凄く好き。

6位 福岡・高速バスターミナル 年の瀬を走る

2023年2月17日放送、予想4位。
サッカーボールを抱えた青年2人組や学習塾に通う男子3人組、バンド活動をしている2人組等、自分の将来をちゃんと考えている若者達が格好良かった回。
近年のバスターミナル回の中でもトップクラスで好きかもしれない。
サッカーボールの青年達のその後が気になっていたが、何もなくて少し落ち込んだ。
この記事を書いている今も、何処かで年の瀬の風景を取材しているんだろうなと見ながら思っていた。

5位 大病院の屋上庭園で

2023年6月30日放送。
最初に声掛けた親子(川崎病で入院してる女の子とその父親)、女の子に「何歳?」と尋ねてたけど、手まで包帯巻かれてるから、指立てて答えるの無理じゃね…?と思ったけど、口で答えることも出来たのではと今になって思った。
心をやられてしまった男性は、「頑張るほど成果は出るけど、身を削るではないけど精神的にキツくなる」と話す。
学生も社会人も関係なく、これはすべての人に通じることだと思った。
私も何度か入院を経験したが、病室外から出る気力すら湧かなかった。
希死念慮ではないが、免疫系の病気になってしまった女性の「(何でこんな病気になったんだろうと)思うように行かない現実に泣いてしまう」に凄く共感した。
誰かの支えで人はあらゆる物と闘っていけるし、生きていけると感じた回。

4位 北海道・礼文島 最果てのユースホステルで

2023年9月15日放送、予想6位。
これちょっとランクインは難しいか……?と思ってたが、入ってて嬉しかった。
色々と癖強な回で、見る度に何か笑ってしまう。
「自分を変えていく」という点で、自己鍛錬の場だなと思ったけど、ある程度の制限はあれど、スパルタという感じではないという印象だった。
本編終わりの辺りで、トレッキング?コースの人達が、帰ってきた時、晴れ晴れとした表情で「うえーい!!!!!!!!!!」ってしてたシーンが好き。

3位 大阪 昭和から続くアパートで

2023年1月13日放送、予想1位。
これはもう入ると思ってた。
ねじりはちまきの鍛冶屋さんや溶接職人のお父さん等、住人の個性の強さもあったが、焼きそばを持っていくシーンや閉まらなくなった窓をベニヤ板で塞いだりとか、酔い潰れたら部屋に連れて行く等、猫も含めて、誰も1人にさせず、共に手を取り合って生きていく共生社会に強く惹かれた。
後日談で、ねじりはちまきの鍛冶屋さんが大きな手術をした後だったが、元気そうにしていて良かった。

2位 全国うどん自販機の旅 群馬編

2023年8月1日放送。
「異国の地のアフガニスタン食堂で(完全版)」(2023年8月25日放送)とともに45分版として放送された回も対象になったが、もしランクインしたら…?放送時間押さない…?と気になっていたが、37分のダイジェスト版として放送。
さらに、紅白歌合戦→ゆく年くる年→生さだ(名前合ってる?)→72時間「全国うどん自販機の旅 群馬編」放送という編成も出来上がっていた。
流石に凄い通り越して何か笑った。
柔術やってる少年の「いじめられてる友達を助けたい」という想いが素敵すぎて、そのまま強くやさしい子に育ってくれ……と願った。
最後で映った車のトランクの扉を閉めて走り出し、「旅は続く」というテロップで締める所が、余韻あって良かった。

1位 冬の北海道 村のコンビニで

2023年3月10日放送。
吹雪は強い。なのに何故私はTOP10から外した。
北の小さな村の小さなお店のお話。
舞台となった初山別村しょさんべつむらにとって、このコンビニは物を買い、人々と交流する、日常にとって欠かせない所だと思った。
年代関係なくつながっていく所に良い村だと思った。
ふと、ここに住めって言われたら、住めるかなと考えたが、吹雪もあって高確率で事故るだろうから住めないな…と思った。
ところで、保育士の女性が言っていた「道民は風呂上がりにストーブの前でアイス食べる」はホントなのだろうか…
北海道出身という徳井さんの口から聞きたかったが、ちょっと残念(何期待してんの)。

総評

と、ここまで駆け足で雑感を綴ってきたが、「フジロック」や「岡山のドライブイン」、「屋上庭園」等で感じたのは、「(仕事だったり直面している問題だったり)日常から離れて、その場所で少しひといき入れ、また明日へ生きていく」というのが多かった気がした。
個人的には、「行きたいと思った場所」がわりと入ってきた感じ。
あと、吹雪と病院と自販機(というかレトロな物とか雰囲気)は強い。
来年は、その3点も視野に入れて、予想していきたい。

さて、今年も残りわずかということで、この記事をもって、note納めの運びとなりました。
一見さんも常連さんも閲覧頂き、誠にありがとうございました。
2024年、フジファブリックは20周年、SHE'Sも3年ぶりの東阪野音公演が決まり、私も久々にliveと舞台で遠出をする予定を入れています。
楽しみが盛りだくさんの来年も日常のあれこれをマイペースに更新していきますので、宜しくお願い致します\(゚ー゚*\)( ノ* ゚ー゚)ノ