ウグイス色したメジロ⁉【500字記12日目】

取り合わせの良いものとして「梅に鶯」などとよく言われる。ウメの花の間を飛び回っている黄緑色した小鳥を見かけることがあるだろう。目の周りの白いのが特徴的なこの小鳥、実はウグイスではなくメジロです。

ウグイスがいるのは藪の中。警戒心が強いのか声はすれども姿は見えず。メジロのように花のまわりを飛ぶことはないらしい。私も自然の中でウグイスを見かけた記憶がない。

世間ではメジロとウグイスを取り違えていること少なくない。ウグイス色と言って黄緑色を連想する方もいらっしゃる。ウグイス色は茶色がかっている。

かくゆう私もウグイス色といえば、緑色のうぐいす餡の色をまず想起する。色はウグイスというよりメジロに近い。

子供の頃、豆は大嫌いだった。ことにグリーンピース（青えんどう）の独特の匂いが受け付けなかった。豆ご飯の飯は食べても豆はよけた。シューマイなどの上に鎮座しているとまず、どかす。

ところが、うぐいす餡は好きだった。うぐいす餡のたい焼きが近所の店にあった。
喜んで食べている子どもに向かって母は「あんたグリーンピース嫌いなのに、うぐいす餡は好きなのね」と言う。
不思議なことを仰ると思ったが、数分後、気を失って倒れた。