「風の人」は生まれつき
ふと、「風の人」という言葉を思い出して、
それって生まれつきだよなあと考えました。
私は大学で観光まちづくり研究室に在籍していました。
その中で助教の先生が紹介してくださったと記憶しています。
「風の人」と「土の人」
「風の人」は、いわゆるよそ者。
まちづくりには、「よそ者」「バカ者」「若者」が必要と聞くけれど、そのうちのひとつの属性です。
紹介記事もありました。
https://www.google.com/amp/s/president.jp/articles/amp/16470%3fpage=1
魅力がうまく伝わらなくなってしまった地域にとっては、外から来る人の登場がひとつきっかけになるんじゃないか?という考え方に、
そうであったらいいなあと思っています。
自分が地域を変えられるかどうかはわからないけれど、外の人=風の人を拒絶されない考え方だと感じるから。
いつの間にか、自分が「風の人」前提の考え方になっていました。
そしてそれは、生まれ持った環境による性質が大きいと感じました。
私の場合、父が転勤族だったことから、幼稚園・小学校のときに住む地域が大きく変わりました。
小学校の転校以来は同じ市に住んでいますが、市内での引っ越しも経験しています。
そうなると、幼少期の幼なじみもいなければ、駆け回ったり自転車で探検したりした記憶もない。
「土の人」にはなりきれていない自覚があります。
母も結婚前に引っ越しを何度か経験しており、父は今でも飛び回っているので「風の人」の家系かなと。
一方で、職場で出会った先輩を勝手に引き合いに出すと、
小さいときからずっと同じところに住んでいて、地域のお祭りにどちらかというと主催者側で参加したり、近くに親戚がたくさんいたりする。
ここから離れることは考えていない様子です。
就活のとき、「全国転勤は全然苦ではない、むしろしたい」なんて言うと、
「女の子なのにすごいねえ」(女の子関係ある??)と言われたことも頭によぎります。
男女ではなくて、考え方がそれぞれあるんだと思うんです。
私は土の人がすごいと思います。
その地域で繋がりを作って、雨の日も風の日も支え合って、顔や職業や家族構成もお互いわかるような関係。
羨ましくもあり、そんな地域は素敵だなと思いつつ、
そこまで自分にできるか?と問うと、
終わりが見えているから頑張れるような気がするんです。
いつか自分は転勤するって。
まとまらなくなりましたが、
まず「風の人」も「土の人」も、両方いるから成り立つわけで、
どっちがすごいとかそういう話ではないと思います。
そして、風か土か、は割と生まれ持った性質で決まってるんじゃないかと考えたのでした。