festa!導入校の実践に学ぶ!生徒の継続的な取り組みを支える2つのポイントとは?②
前回の記事に続いて、あるfesta!導入校様での実践例をご紹介させていただきます。
今回は、festa!をどのようにして学習計画に取り入れているのかについてヒアリングをした内容をお話させていただきます。
この学校様では、現在festa!を次のように学習計画に取り入れているとのことでした。
当初、イントロダクションも兼ねて、授業内でfesta!を活用し始め、その際は「本文音読」と「リテリング練習」のコンテンツを授業内で音読させていたようです。
しかし、5月にログイン障害が生じたことやリテリングの評価が難しいことも相まって、festa!については家庭学習で活用する方針へと転換しました。
現在は、授業で各Partの内容の学習が終わった段階で、週末課題として該当Partの「本文音読(スタンダード)」のコンテンツに取り組むように促しているようです。
その際、提出の要件としては、「回数」ではなく、「想定ワード網羅率」で設定しているようで、「想定ワード網羅率が80パーセントを超えるまで」音読にトライするよう促しています。
また、提出の仕方についても、先生が管理者用アカウントでログを確認するのではなく、生徒が自分の取り組み画面をPDFでエクスポートし、そのファイルを提出するという方式を取っています。
この提出方式のメリットは、生徒が自分の最も自信のある(上手くいった)ログだけを先生に見てもらえるという点です。
PDFで取り組み画面をエクスポートする場合、いちばん最後に取り組んだログだけが表示された状態になるので、「80パーセントを超えるまで」に取り組んだ発話ログは掲載されません。(取り組んだ回数は表示されます。)
そのため、生徒の心理としても、低い「想定ワード網羅率」が出てしまうことを恐れずに、何度も何度も高い数値が出るまで練習に取り組もうと思えるわけですね。
また、こちらの学校様では、生徒のfesta!への取り組みを平常点にも加算しているようです。
その際は、何回読んだかではなく、「80パーセントを超える」というハードルを越えられたかそうでないかで判断をしています。
デバイスや録音環境にも左右される都合上、「想定ワード網羅率」の数値を細かく成績に算入するのは難しいので、現状は「設定したハードルを越えたか/越えていないか」のざっくりとした評価に落ち着いているとのお話もありました。
加えて、中間考査や期末考査などの定期考査にも、festa!での音読活動が活かされるような出題を用意しているとのことでした。
その他にも、音読を用いたゲーム感覚で楽しめるアクティビティを授業で取り入れるなどして、festa!での学習の成果が発揮される場を用意しているようです。
お話を伺う中で、面白かったのは、「叩いてかぶってジャンケンポン」方式で音読を競わせるアクティビティでした。
教科書の各Partの本文をペアで同時に読み始め、早く読み終わった方が、相手の教科書を取り、教科書を取った人が勝者となります。
これを繰り返して、速く音読できた人が勝ち残っていき、最終的に生徒内での優勝者に先生が「ラスボス」として立ちはだかります。
こうした日々の音読練習が活かされる場を授業で用意しているのも、この学校様での実践の大きな特徴だと思います。
次回の記事では、こうした取り組みから読み取れる「生徒の継続的な取り組みを支えるポイント」について解説していきます。
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