#050 フェルマー出版社の花壇 <コキア編>
仕事の休憩時間、椅子に座ってアイスコーヒーを飲みながら、ぼんやりと過ごす。
日に日にコキアが大きくなってきた。種がこぼれて発芽したものを移植したときは径が10センチくらいのものだった。2・3日後、葉が枯れたように色が薄くなり、垂れ下がってしまった。駄目だったかなと思っていたら、1週間後くらいから元気になってきた。段々と球状になり、その球が日に日に膨らんできた。マリモのようで実に可愛い。風が吹くと葉の先端が揺れて球状の形態が一瞬崩れるが、風が止むと再びふんわりとした見事な球形に戻ってくれる。鮮やかな黄緑色の柔らかな球。命を感じ、見ているだけで元気が出てくる。
左のユリは毎年出てくる。もう10年は過ぎているはずだ。何も手入れはしていないのに夏になると花を見せてくれる。ときに蝉の抜け殻が付いていたりもする。
創造することの難しさを感じる日々、自然界は創造を、特別なものとせず日常のものとして見せてくれる。特別なものとせず日常のものとして…。そこに力強さを感じている。
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