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 発行は2017年6月1日。この『鞄談義3』から、編集の全てを私がやるようになった。『鞄談義2』までは剣先太郎さんがやられていた。
 特集はエースの「世界のカバン博物館」。何度も取材し、館長の廣崎秀範さんには大変多くのアドバイスをいただいた。博物館には10回近く行ったと思う。
 巻頭のカラーページでは古山浩一さんのイラスト画が、館長の廣崎秀範さん、鞄専門店Fugeeの藤井幸弘さん、同じく鞄専門店ORTUSの小松直幸さんらの話とともに掲載されている。表紙の絵も古山浩一さんのイラスト画だ。
 本文は剣先太郎、古山浩一、藤井幸弘、杉山明信、鈴木健嗣、中谷でべそらが、それぞれに談義を展開している。執筆者によって切り口も展開も異なる。それがいい。
 読者は、隣の席で執筆者が話をしているのを聞きながら時間を過ごしているような気持ちになる。鞄とは、つまるところ人生そのものなのだという思いをもつ。鞄談義、それは人生談義なのだという思いにもなるに違いない。

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