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複数の誰かを頼ること

複数の誰かを、滑らかに、躊躇いなく、頼ることをできたことがない。
良くないとわかっていながら、弱音を吐ける相手を、なかなか増やすことができない。
その総数が少ないと、どうなるか。
自ずと決まった相手の負担が大きくなって、いずれ関係が破綻する。

もしくは、それがまた起こることを恐れて、私が自制する。
自制するために、連絡先を消す。ブロックする。あくまで自分が相手に連絡しないために。
もしくは連絡できないように、何らかの対処をする。その無限ループを何度やっても抜けられない。

自分が精神疾患にならなければ、さすがに普通の友だち、せめて普通の知り合いで居続けられたかもしれない、自分にとっては、信頼していたかった人を、一人、また一人と失っていく肌感覚は、けして気持ちの良いものじゃない。
一回味わえば、もう十分で、可能ならもう体験したくない。

相手にアディクトするようなことが嫌になる。
人それぞれの優先順位の邪魔をすることに、耐えられなくなる。
心配されたくないから、関係も断ちたくなる。
迷惑もプレッシャーもかけたくないから、音信不通になりたくなる。

時が経って、それぞれがそれぞれの道を進んで、生活が変わって、優先順位をつけて、みんな上手に生きてる。その邪魔をしたくない。この思考回路から未だに抜けられない。

だけど、鬱病も不安神経症も、治らないんだろうなと思ってる自分がいる。
環境変化が近づくにつれて、ひとりで自己管理できなくなっている。
紙に書けばいいさ、破り捨てればいいさ、愚痴を言えばいいさ、瞑想すればいいさ、運動すればいいさ、栄養とればいいさ、睡眠しっかりとればいいさ。

どうなったって別にいいじゃない。
却っていいじゃない。
人生の舵取りが下手すぎるなぁ。
思ったことは一つも起こらず、思いもよらぬことばかりが起こる。

こんなことになる予定はなかったなぁ。
全部やめて、遠いところに行きたくなる。

もっと普通に働いて、転職して、勉強して、生活したい。どれも叶わない。どれかを、どの程度やって大丈夫なのか、自分でもわからない。

一番大事にしたかった人はもういない。

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