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storyの破片:スキを仕事に

「どうやって、そのスペシャリストになったの?」
少し年上の女性はそう問いかけてきた。

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半時ほど前に知り合った彼女は、
この新型コロナで、仕事を探している身だという。

ふとしたきっかけで、同じフードトラックでランチを買った、彼女と私は、
トラック裏のスペースで、斜めに向かい合って食べた。

前職と違う業務に就きたい、その希望が、私への質問になったのだろう。

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ふむ。手に握る、コーヒーカップを手で触りながら、
あらためて、彼女からの質問を考える。

「どうやって、そのスペシャリストになったの?」

やはり不思議だったのだろう。自分でも不思議だ。
うまく言語化出来ないが…糸が逆に引いてあって、
着くべきにてここへたどり着いた、そんな感じだ。

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現在の職業に就いて、まだ日は、浅い。
正しくは、その業務だけを『専門』にして、日が浅い。

「うーん、『専門』じゃなかったけど、
その業務自体は、前からやっていたの。」

回答になっているのだろうか。

「自分でも好きだったし、周囲からも向いていると言われたから」

見つけるまではわからなかったけど、『専門』として就いてみると
これ以外ないなと思う。ピタリとくる感じ。

天職はそういうものかもしれない、とも思う。

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「今、仕事探しでカウンセリングを受けているのだけど、
そこで、これまでやった業務を書き出してって言われているの」
彼女は言った。

「私も、転職前とか悩んだときは、仕事内容をリスト化しました。
そこで、好き・褒められたことを、いかに次の仕事で多くするか。
逆に苦手なことを減らすか…かな」

そうやって、業界を変えてでも、天職してきた。
でも、いつも、地に足が着いていないみたいで、なんか辛かったな。。。

今は気持ちが楽になったなーと思いつつ、以前の自分を思い出した。


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