【新・着付けの常識】着付け教室をタイパで考えてみる
こんにちは。
《身体と着物》から着付けを考える着付け講師かほです。
不器用さん向け空飛び着付け教室として「身体を調える着付け」を全国レッスンしています。
着付け教室に対して、よく聞くお言葉。
「昔の人は着付け教室なんか行かずとも、着物を着ていた。普段着なんか、習わなくていい」
うん、たしかにそうですね。
でも、もうちょっと考えてみて?
昔の人は小さい頃は毎日毎日おかあさんやおばあちゃんに着物を着せてもらって、ある程度大きくなったら、毎日毎日自分で着物を着て、そうやって時間をかけて着られるようになったわけです。
オンギャと生まれた瞬間から着付けができたわけじゃない。
(このあたり、幸田文の「きもの」にも描かれています。
まして、今はお母さんも着物が着られなかったりします。
YouTubeなどの動画を見つつ、SNSで教えてもらいながら、手取り足取り教えてくれる人なく、自分で試行錯誤する。
時間、かかりそう・・・・・かかりました、それでもうまく着られず、結局習いましたので、最初から習えばよかったと思ってます。
そう考えると、たった数回(なんなら1回)のレッスンで着物が着られるようになる現代のほうがタイパ(タイムパフォーマンス)はいいのでは?と思うのよ。
お金ベースで考えれば、「着付け教室なんか通わなくても」
でも、時間ベースで考えれば「自分で試行錯誤しなくても」なのです。
着付け教室ってタイパをよくするもの、ショートカットするものなんですよね。ただ、それだけのこと、
だから、「着付け教室なんか行かなくても」も正解。ただし、自力で頑張るという労力も増えます。
お金を節約したい方は、自力で試行錯誤してください。
時間と労力を節約したい方は、教えるプロに習ってください。
※「教えるプロ」であることが重要よ?
実際、うちの教室に来てくださる習いなおしの受講生さんは
「こんなにあっさり着られるなんて」
と驚かれます。
「今までの苦労はなんだったの?」
お金をかけるか、手間をかけるか。
若い方なら、まだいいの。
20歳の方が上達に10年かけてもまだ30歳。若いから覚えもいいし、10年もかからないかも?
でも、ある程度年齢が高い方なら?
練習なんかに時間を使わず、さっさと着られるようになって着物そのものを楽しむ時間を確保した方がいいのでは??
……なのになぜ、わたしが自力で《身体を調える着付け》を試行錯誤しているのか???って?
それは誰も教えてくれないから(笑
「そこにすでにある」ものは教えてもらえる。
でも、「いまここにないもの」は自力で見つけるしかない。
そんな着付けをお伝えしています。