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【新・着付けの常識】「和装ブラは胸をつぶす」のか? 《マニアック向け》

読んでいただき、ありがとうございます。
《身体と着物》から着付けを考える着付け講師かほです。
不器用さん向け空飛び着付け教室として「身体を調える着付け」を全国レッスンしています。


着物を着たことがある方、着付けを習ったことがある方なら、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

「着物を着るときには和装ブラで胸をつぶしましょう」

対して、「いやいや、そのままでもいいじゃない?」というご意見も聞いたことがあるかもしれません。

和装ブラでつぶす?
和装ブラでつぶさない?
どちらが正解?

の前に。
和装ブラの役割ってご存じですか?

「そんなの、胸をつぶすものに決まっているじゃない」
そう思われるかもしれません。
「洋装のブラと和装のブラとでは、役割がまったく違うよね」

たしかに、一見役割がまったく違って見える洋装のブラと和装のブラ。
でも、じつは。

\\ 役割はまったく同じ! //

なのです。
どういうことか?と言いますとね。

どちらも、「ブラの役割」をしているです。
では、「ブラの役割」とはなにか。

本来あるべきところにお肉を持っていき
その肉を着る服に合わせて形を作る

洋装と和装、一見違って見えるのは「着る服に合わせた形」が違うから。
ここだけ切り取ってみると、たしかに

盛り上げる
平らにつぶす

とまったく真逆!
でも、もう一段階深堀すると

着る服に合わせて形を作る

という意味ではまったく同じなの。

ここで問題なのは、

和装のブラは胸をつぶすためのもの

と勘違いしている人が多いということ!
つぶすのではなく「平らに形を作る」のよ。
そしてなにより、

\\  お肉を本来の場所に持っていく //

という一番大切なことが抜けていることが多いのです。
本当を言えば、ここが一番大切。
特に着物は

形なんてどうでもいいから、位置が大切!!


なのです。

洋装ブラは「位置を正しくする機能」がしっかりしていて、さすがブラ先進国だなと思います笑
その点、和装は本来「紐とさらし」でそれを行っていたので、ブラの歴史が浅い。
もっというなら、昔の着付けは胸の位置に関係なかったんですよね。
そもそも

胸がダダ下がったところで、誰も何も気にしない

という価値観(笑
が、今は、着物を着ていても、理想の着姿は洋装風。

ならば、和装でも、「ブラの役割をきちんと果たしているブラ」が必要になります。

これがなかなかないんだな。
「和装ブラは胸をつぶすもの」
という固定概念があるので、つぶすことに一生懸命。

そりゃ、苦しいよね(笑




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かほ@《身体と着物》をマニアックに研究している人
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