システム障害に思うBCP
事件発生
こんにちは。
フェリタス社会保険労務士法人の石川です。
6月5日に、社労士業界に激震が走る事件が発生しました。
多くの社労士事務所で使用している、社労士向けの業務ソフトの会社が、ランサムウェアによる被害でサービス提供ができなくなるという大事件です。
当事務所も使用しているソフトで、その日から悪夢のような日々を送ることに・・。
クラウドのソフトなので、データがほとんどクラウド上にあり、労働社会保険手続きを行うにしても、紙で書類を作成したり、e-Govで申請を行うなど、かなりの手間と時間がかかる処理をしなくてはなりませんでした。
ある程度、バックアップがあったので、「全く何もできない」という最悪の状況は免れましたが、500人近い会社の給与計算をExcelで処理するというのは、かなりしんどかったです・・。
反省と対策
常日頃、(仮に、ソフトが使えなくなったら?)というのは、頭のどこかに不安としてありましたが、具体的にどのように処理をする等のシミュレーションが甘かったと反省しています。
今回の事件をきっかけに、様々なリスクを想定した「BCPの策定」と「訓練」の重要性を痛感しました。
・ネットがつながらなくなったら?
・ソフトが使えなくなったら?
・ウィルス感染してしまったら?
・大地震等が起きたときの連絡体制は?
などなど、「いざ」という時に、全員がどう動くべきかを理解して、すぐに行動に移せるためには、やはり訓練が必要ですね。
ある意味、様々な課題に気づかせてくれる事件でもあり、チャンスに変えていければと思っています。
スタッフの姿
それにしても、今回はスタッフも突然の出来事にも関わらず、目の前の仕事に対して、責任感をもって確実に期限までに仕事をしてくれていて
改めて「うちのスタッフはすごい!!」と感動しました。
不安やプレッシャーもすごかったはずですが、誰も投げ出さず、全員で協力し合って乗り越えていく姿は、とても美しかったです。
私の父は生前よく、
「皆で知恵を出し合えば、乗り越えられないことは無い」
と言っていましたが、まさにその通りだなと実感しています。
素晴らしいメンバーと、よりお客様に安心していただける事務所に成長できるよう、今後もBCP対策をしっかりやっていこうと思います。