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万年筆歴1年の私が感じたこと

去年あたりから日常的に万年筆を使うようになり、1年くらい経ちました。

デザインや書き心地、金ペンかスチールペンか、などを考えながら、
万年筆を買ってみたり、日記等で筆記を楽しんでいました。

その間に、ネットで万年筆の特徴について読んでみたり、
いろんな人のレビュー動画を観たり、
そして自分が持っている万年筆を使っていて、
最近、やっと万年筆の特徴、上手く使うには、などが分かってきました。

万年筆歴1年の私が、今感じていることをまとめます。

万年筆を使うにあたって、今重要視しているのが
①ペン先を紙面に対して、平行に置くこと
②軸を立てて持つか、45度寝かせて持つか
この2つになります。

また、この2つに付随して
・ペン先と軸の角度を適切にするために、正しい姿勢で座る
・毛細管現象を利用して、コンバータ(カードリッジ)からペン先を通り、紙にイ
 ンクが伝わっている、という原理を何となく分かっておく

これらを意識することで、一気に手持ちの万年筆の使いやすさが増しました。

私はパイロットのカスタム74を持っているのですが、
万年筆初心者の頃に購入したもので、この時は「万年筆は寝かせて書くもの」
と思い込んでいて、カスタム74を45度寝かせて筆記していました。

しかし、よくインクが掠れるのです。
ハズレ個体か、と悲しくなりながらも、軸色がダークブルーでインクも紺碧を入れて、自分好みの青系にまとめていたので、好きになれるように頑張って使い続けていました。

しかし、「ペン先は紙面に対して平行に置く」という基本的な知識を、ネットで見つけてから、手持ちの万年筆の、それぞれのペン先の角度について一考するようになりました。
そして、ペン先の角度に合わせて、軸の角度も変わってきます。

それぞれの万年筆が得意な角度はどこだろう?ということを考えた時、
私のカスタム74は、ペン先を紙面に平行になるようにして、そして立て気味に持つと潤沢にインクが出るということが分かりました。
パイロットさんのホームページを見てみると、立て気味に持つ方向け、という風に、ちゃんと書かれていました。
立て気味といっても、結局個体差によって多少角度は変わってくると思いますが、
私のものは、ほぼ真っ直ぐくらいで持つと、良くインクが出ます。
紺碧の美しい色のインクが潤沢に出る様は最高です(*^ω^*)

この基礎知識によって救われた万年筆がもう一本あります。
セーラー万年筆のプロフィットギアスリムです。

カスタム74と比べると、紙面からの抵抗を感じやすいし、ペン先も固く、思った通りに線が書けなくて、使いにくい万年筆だと感じていました。

プロフィットギアスリムのペン先の角度を考え直した時、
すでに、私はペン先を手前に捻る癖があることに気がついていたため、
ペン先を平行にすると、素直にインクが出てくれて、
しかも、ほとんど力を入れなくても、一定の量のインクが筆跡通りに出てくれる、
素晴らしいペン先だということに、気がつくことができました。

そして、座る姿勢を正しくすると、ペン先を適切な角度にするのがやりやすくなります。
あぐらをかいて座って背中が曲がった状態で、さらにペン先の角度も考える、となると、その万年筆の適切な角度が見つけにくくなります。

あと、万年筆は毛細管現象を利用して筆記できる、という基礎知識ですね。
万年筆は力を入れなくても書けるということを、納得させてくれます。
力を入れずに文字が書けるため、肩が凝らなくて嬉しいです(^-^)v

以上が万年筆歴1年の私の感じたことです。

万年筆のペン先は使用者の書き癖に合わせて変化し、自分に合った書き心地になっていく、ペン先が育つ、と言いますが、
これに関しては、もっと年月を経ないと実感できないと思うので、
この感覚になるのが楽しみです。

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