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私も先週のPana氏と同意見です

今号は先週の投稿を読まれた方からのご相談……というかご意見を頂戴しました。
先週号のPanaさんと「似たような境遇」に在るとのお話ですが、当欄は意外とober60の読者が多いことに驚きました。若い女性の不倫相談と、定年を迎えた男性の老後問題。
なんと申しますか、日本の社会の縮図がここに在るようで興味深いですね。
まずはご相談文から。

フェルさんはじめまして。初めてメールいたします。
先週の投稿者の言い分は、言葉こそ乱暴ですが、多くの人が共感するところもあるのではないでしょうか。私は63歳の男性で、Pana氏と似たような境遇にあります。若い頃はそれなりに仕事に打ち込み、家族のために努力してきました。しかし、定年を迎えた途端、自分の存在価値が徐々に薄れていく感覚に苦しんでいます。仕事を辞めたら人生が楽になると思っていたのに、実際は経済的な不安や社会的な孤独が増すばかり。こんな状況では、他人の成功や贅沢な暮らしを見ると、どうしても自分と比べてしまい、悔しさや虚しさが湧いてくるのも無理はないと思います。
ただ、Pana氏の投稿で指摘されている「成功のアピール」や「贅沢の共有」は、決して悪いことではありません。それはその人が努力して得た結果であり、素直に喜びを分かち合いたいと思っているのでしょう。しかし、問題は「どう見られるか」をもう少し意識するべきだという点です。人それぞれ境遇が異なり、余裕がある人ばかりではありません。中には、Pana氏のように「自分との格差」を痛感し、心のバランスを崩してしまう人もいるのです。
私が言いたいのは、成功した人がその成果を誇るなということではありません。
ただ、それを発信する際には、見る人の気持ちを少し考えてほしいということです。「こうなりたい」「もっと頑張ろう」と前向きな気持ちを与えるような伝え方なら、どんなに贅沢に見える投稿でも多くの人にとって良い影響を与えるでしょう。ですが、単なる自己満足や優越感の表現に見えるようでは、かえって反感を招いてしまいます。
投稿者の言葉は確かにきついですが、このように感じている人がいるという現実に目を向けることも大事ではないでしょうか。それを受け止めたうえで、「どうすればお互いに気持ちよく共存できるか」を考えることが、これからの社会には必要だと私は思います。
以上、勝手な意見を申し上げ失礼しました。

63歳 男性 嘱託社員 Fab

まずもって、厳しい家計の中から当欄の購読料を捻出して頂き、誠にありがとうございます。心より御礼申し上げます。回答部分を読みもせず、相談文に脊髄反応を起こしてSNSにドヤ顔投稿する方がおられるので、貴兄のような読者は本当に有り難いです。

先週のPanaさんと今週のFabさん。お二人に申し上げたいのは、他人の成功や幸せを妬む前に、ご自身と向き合うべきではないか、ということです。
長い間会社員生活を送られてきたのなら嫌と言うほどお分かりでしょうが、世の中は全く持って不平等で、みんながみんな順調に行くわけではありません。しかし他人の成果を否定したところで、ご自身の人生は1mmも好転しませんし、比較を始めてしまえば益々惨めになるだけです。
貴兄は「贅沢の共有」とご指摘されていますが、私は「共有」しようなどと少しも思っておりません。自分の日常を普通に綴っているだけです。それがイヤミと言われても、困惑するばかりです。私はあなたのために生きている訳ではありません。他人が発信する内容をどのように受けとめるかは、受け手であるあなたの問題です。

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