
時給10円という現実 消えゆく農民を見て
・コメ農家の年間所得は1経営体当たり 時給に換算すると10円になるという事実
コメの専業農家がこの時給だとすると、小規模の兼業コメ農家はつまり、時給に換算できない。
それほど大赤字を垂れ流している。年間100万円以上である。
紛れもない事実である。
稲作の農業従事者は2020年で54.5万人の内、60歳から70歳以上が90%以上を占めるため、
2040年に80歳を引退させたとして、7.5万人しか残らない。
ただし、これは一人もドロップアウトせずに農業従事者が農業を続けていた場合である。
そんなわけあるか!!
すでに個人レベルでの農地の維持ですらままならない。
企業レベルでの経営が必要になってくるが、企業の農業参入は失敗だらけ。
「令和の米騒動」と言うが、いままでずっと年金や働いたお金を農地の維持に使ってくれた高齢者世代のありがたさを現代人は感じていない。
輸入に頼れば済むというが、日本は経済大国第4位であり、他の途上国では人口はしばらく増加が続く。
いったい高齢者ばかりで働く労働力がない日本が他の国よりいい条件で食料調達できるだろうか?
おそらく資源を買い負けているようになって、日本は国内の農業をつぶした恐ろしさを体感することになる。
そう、日本はエネルギーでも自給自足ができないにもかかわらず、食料までも今の値段が安ければいいという目先のことしか考えられない。
すべてのモノの値段が徐々に上がり続ける中、資材が値上がりしても
コメだけはなぜか値下がりしていたことを誰も知らない。
たまたま中間業者のおかげでコメの価格が高騰しただけ。
しかも、儲かるのはJAと中間業者だけ。
生産農家には微々たる値上げでしかない。
店頭の価格の半分以下の値段である。
これで、どうやって利益を確保しろと言うのだろうか。
まずはJAから値段を付ける権利をはく奪する。
それぞれ資材や燃料費など、さまざまな経費を出して
コメを納品する。
必ず、利益がでて、生活に困らない所得と機械の故障や購入するためのお金も考慮した分も貰う。
それが農業従事者に対する本来の報酬の支払いである。
これには莫大な費用が掛かり、国の借金が怖いというなら、食料が手に入らない東京のアスファルトジャングルで暮らせばいい。
JAの無駄なカースト制度を撤廃して、まず役員を消す。
そこからしか何も変わらない。
フジテレビはやっとぶっ壊せるけど、JAは誰も見ていない。
だから、もっと注目してほしい。
農林中央金庫の2兆円の赤字という天文学的な数字がすごいが、この責任をだれも取らないで終わらせている。社長を辞任しても意味がない。
まずは経営陣の財産の没収と、親類などすべての関係者たちから2兆円を補填してもらう。ずっと、給料なしで休みなしで働いてもらう。
これが責任の取り方です。