FLASHアニメーター
転職
海外のアニメ会社が日本に支社を出すということで募集しているということを専門学校時代の恩師に教えていただいた。
この先生には学生の時もお世話になっていたのもあり、ずっと状況を報告したり、
縁を切らないようにしていたので声をかけてくださったのだろう。
多くの学生は卒業したら連絡なんて一切よこさないらしいからね。
こういうことがあるから人(特に目上の方)との縁は大事にしないといけない。
そして、結構迷ったが今のままでは将来が見えないので思い切って転職することに決めた。
そして意を決して辞めたいということをスタジオの作画マネージャーに伝えると
「ちょっと休んで考えて」「待遇変えられるか聞いてみる」
といってくれたりしてありがたかったのけど...
結局その後何事もなかったようにそのままウヤムヤになって終わる。
しかも、やめるまで時間はまだあるのに一切仕事をくれなくなった。
仕事ない=収入0だからとてもひどい話。
話は変わって、海外のアニメーターは日本とは違い固定給で社会保障もしっかりしている。
すばらしい。
給料は22万。手取りは18万くらい。アニメーターからすれば破格の給料。
ただボーナス昇給などはないのでそれでも年収にすると260万くらいだが...
勤務時間も9時~18時までと決まっていてこれも嬉しかった。
一番良かったのは外資企業なので当然外国人もいる。もちろんそこで友達もできた。
フランス人はもちろん、スペイン人の友だちなどもできた。
外国人は陽気で楽しくて好き。
日本に染まった外国人は日本人みたいに暗くなってしまうことが多いけど。笑
ちなみに
自分の担当の仕事をさっさと終わらせてネット見たりラクガキをしていたため
このときにフランス人に
「au boulot feignant!(おぶろ ふぇにょん)!」訳:働け なまけもの!
と冗談でよく言われてました。
それがふぇにょんという名前の由来です。
FLASHでのアニメーション作りといっても巷にあふれているようなものではなく本格的なアニメーション。
代表作は「wakfu」「 dofus」「 kerubim」など。
車内には日本の有名なスタジオ(ボンズ、マッドハウスなど)からいろいろな方が見学にきていた。
それだけ物珍しかったのだろう。
そしてこの技術を学べたのは大きい!
結局日本に根付くことはなかったけど、ところどころその技術を使おうとしている試みはあるようだ。
実際、この時の優秀な同僚は現在、日本でサイエンスSARUで働いているとのこと。
ANKAMAではウニョンさんや湯浅さんにはお世話になりました。
サイエンスSARU立ち上げ時に声をかけてもらったけど今の仕事が好きなのでお断りさせていただきました。
またいつかご縁があったら。
フラッシュアニメーションは動画の枚数を気にしないでいいので
いくらでも滑らかに出来てしまうのが長所であり欠点かもしれない。笑
ANKAMAの会社自体は毎年なにかしらあって、めちゃくちゃ不安定だったけど結果的には転職してよかった。
日本の業界にいたのではまず覚えることができない技術を学ぶことが出来た。
日本の業界にいたら未だに月収20万以下で徹夜しまくって陰湿な環境で鬱になって死んでいたかもしれない。
ただ東北地震が引き金になり、さらに会社の業績も思わしくなく(オンラインゲームが全く流行らなかった)
2013年の10月に会社都合で解雇。
翌年の2014年の3月に会社自体も解散。
しかしこの会社に入らなければ今の仕事との縁もないので
そう思うとめちゃくちゃ感謝。
この技術もいつか役立つでしょう。無駄なことはないから。
【月収22万【固定給+社会保障有】
⇒フリーランスへ
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