Mini Humbucker搭載のFender LEAD1(追記:2020/10/6)#コスプレ
LEAD1にMini-Humbuckerを搭載してみました。モチーフとしたのはCardinal Red のGibson Firebirdです。
ミニハムバッカー
搭載したMini-Humbuckerですが、Firebird Mini-Humbuckerとでも呼べばいいのか、内部構造が様々なMini-Humbuckerの中でもバーマグネットがポールピースになっているタイプになります。
上の画像はピックアップキットを販売するサイトのキット紹介画像で、どちらもピックアップカバー内の構造が示されています。画像向かって右のDeluxe(Epiphone)タイプのMini-Humbuckerですが、オリジナルではベースプレートの上にアルニコVのマグネットがあり、その上のプラスチックボビンの片方には鉄製のアジャスタブルポールピースが、もう片方には鉄製のバーポールピースが入っていて、所謂ラージハムバッカーと同様のアンダーマグネット方式です。
それに対し、画像向かって左、FirebirdのMini-Humbuckerの構造は、初期と後期で異なり、上の画像は初期のものです。ピックアップベースはDeluxeタイプと共用のためか、アジャスタブルポールピース用の穴が空いていて、その上に木製のサポーターが乗り、更にその上のプラスチックボビンの中にはアルニコV(オリジナル)のバーマグネットがあり、その周囲にコイルが巻かれています。2弦のあたりには感度調整用に特殊な粘着テープが貼られているようです。
つまりFirebirdの方はバータイプでノンアジャスタブルとはいえマグネットポールピース仕様のハムバッキングピックアップであり、これはFender社のワイドレンジハムバッカーと共通するものがあります。
ちなみに後期型FirebirdのMini-Humbuckerはボビンが90°回転しボビンの側面が弦側に向いて2つ並び、その間にアルニコVのバーマグネットが位置する形になります。
直流抵抗値は26.1kΩ!凄い値ですが、どうもこういう仕様だそうです。
ピックガード等
ピックガードはProvision Guitar社製で、鳥マークはウォーターデカールを購入し、筆者自身で貼りました。ノブはリフレクタータイプの黒で、メタルエスカッションもピックガード上に搭載しています。
コントロール部
コントロールは1ボリューム1トーンで、POTはそれぞれ500kΩと250kΩ、コンデンサはオレンジドロップの0.022μFと、Firebirdで採用されている値を踏襲しました。
オリジナルのLEAD1は御存知の通りリアにハムバッカー1発ですが、鳴らすコイルの選択(ブリッジ側/両方/ネック側)と、両方のコイルを選択した際のシリーズ/パラレルの切り替えが可能な、良く言えばバリエーション豊か、悪く言えば結構ややこしい配線であるように思います。今回は潔くスイッチを排しブリッジ側にミニハム1発で1ボリューム1トーンという仕様といたしました。
音ですが、正直Mini-Humbucker搭載のギターを弾いた経験が非常に少なく、比較してのコメントは困難ですが、ハイがしっかり出るのに艶も感じられ、好ましく感じられます。アンプはマーシャルが合うように思います。
今回はLEAD1をFirebird1っぽくしてみたわけですが、ではLEAD3をFirebird3っぽくすべきかにつきましては今後の課題とさせていただきます。
【了】