Fender LEAD2のLast Waltz Stratocaster化 #コスプレ
Robbie RobertsonのLast Waltz Stratocasterをモチーフに、Fender オリジナルLEAD2のコスプレをいたしました。名付けてLEAD Waltzです!
Robbie Robertson
Robbie RobertsonはThe Bandでの活動で有名なギタリストです。The Bandの実質的な解散コンサートである1976年11月24日のライブには、多数のミュージシャンが参加し、撮影・映画化もされています。この映画のタイトルがThe Last Waltzで、Robbieが使用していたのがLast Waltz Stratocasterと呼ばれる1954年製のStratocasterです。
Last Waltz Stratocaster
The Last Waltzの元になったラストコンサートに際し、Robbieは所有する1954年製Stratocaster(ボディーカラーは赤!)をブロンズの塗料に浸したそうです。結果としてメタリックカラーなのに木理が浮き出ているという不思議な感じのフィニッシュとなっています。
ボディーフィニッシュ以外の特徴としてはそのピックアップ配置が挙げられます。センターピックアップをブリッジピックアップに隣接させるため、左利き用のピックアップを使用しています。黒-白-黒の3プライピックガードとTelecaster用ノブの採用も特徴的です。ポジションスイッチの仕様は不明ですが、センターとリアのピックアップは直列接続されているようです。
2016年には、Fender社からROBBIE ROBERTSON LAST WALTZ STRATOCASTER®が発売されています。。
概要
ストリングガイドはラウンド型に変更しています。3・4弦用のストリングガイド用の穴は埋めました。
LEAD2のボディーをブロンズにリフィニッシュしました。ネックジョイント部には前のボディーカラーであるブルー(これもリフィニッシュ)が残っています。シーラーを塗らず塗装してもらったためメタリックであるにも関わらず導管が見えていて、光の具合で感じが変わってなかなか好ましいです。LEAD2のリアのピックアップキャビティーは、ボディーがLEAD1と共用のためハムバッキングピックアップが搭載可能なサイズとなっているため、Last Waltz仕様にするために木部を加工する必要はありません。
モチーフに基づき、ピックアップカバーは白、ピックガードはオリジナルの黒-白-黒3プライを加工、ノブはテレキャスター用としました。ブリッジはCallaham社のAmerican Standard用Hardtailで、サドルはプレスタイプです。
ピックアップ自体はネックポジションがオリジナルのX-1、センターとブリッジポジションはCan Can Hatというブランドのムスタング用ピックアップで、それぞれが逆磁極逆巻となります。
上の画像はピックアップを仮配置した際のものです。ピックアップの向きを逆にすることで隣接を可能としていることがわかります。
スイッチングにおけるピックアップの構成は、(ブリッジピックアップに寄せた)センターピックアップとブリッジピックアップを逆磁極逆巻で組み合わせた「みなし」リアハムバッカーとして扱う形になります。詳細は上の画像にてご確認ください。
鳴らした感じですが、ブリッジポジションのみなしハムバッカーが直列・並列ともなかなか使い勝手がよく、ネックポジションとの組み合わせでもいい感じです。普段はブリッジポジションを並列で使い、ソロで直列にして、みたいな使い方が良さそうに思いました。
【了】