【株式会社MamaWell】助産師×テクノロジースタートアップ:前編
「Femtech-X」はフェムテック産業の今を伝え、未来をつくるメディアとして、日本のフェムテックプレーヤーの創業の思いや事業概要を発信しています。
第5回のゲストは、妊娠生活とキャリアの両立を支援する伴走型健康管理サービス「MamaWell」を提供する株式会社MamaWell CEO 関 まりか 氏です。
インタビューの様子はYoutubeのFemtech Community Japan 公式チャンネルでもご覧ください!→https://www.youtube.com/watch?v=_n94-nTs2NI
後編はこちら→https://note.com/femtechjapan/n/n267055a2e5c4
1. 事業概要
ー貴社の事業概要について教えてください。
ヘルスデータに基づいて、妊婦さんの就業継続と健康的な妊娠生活の両立を支援するサービスを提供しています。
2. 助産師として働いた経験から研究者、そして起業へ:すべての女性の「後悔のない妊娠・出産」を支えたい
ーー起業の経緯について教えてください。
助産師として働く中で、妊娠合併症に苦しんだり、難産に直面する産婦さんを多く見てきました。多くのお母さんたちは、「自分が悪かった」と後悔の念を抱えてしまうことが多いです。そんな彼女たちの思いを受け止める中で、一人でも多くの方に後悔のない、満足のいく出産をしてほしいと強く感じるようになりました。
研究を通じて、妊婦の身体活動が健康の鍵を握ることを確信しました。妊娠合併症を防ぐためには、適切な活動量を維持することが重要です。しかし、適切な活動量を妊婦さんが維持することの大切さを正しく理解している助産師は全体のわずか2%しかいないという事実があります。この事実を早急に広めていくためには、起業が一番の選択肢だと考えました。
ーー助産師への教育体制の整備も課題なのでしょうか。
妊婦の身体活動に関する研究そのものが、国内外においても比較的新しい分野の研究です。ようやく最近エビデンスレベルの高い論文が出てきていて、妊婦の適切な活動量の範囲があることが分かってきました。
これが数年前の話で、助産師は知識をアップデートしなければならないという意識さえも向いてないことが現状です。
3. ビジョン・ミッションに込めた思い
ービジョン・ミッションに込められた思いについて教えてください。
ビジョンは、「女性がより健やかで快適に暮らせる社会を実現する」、ミッションは「女性の生涯における健康をエビデンスに基づいてサポートする」です。
このミッションを具現化した第一号が、現在提供しているサービスです。助産師としての経験がある私でさえ、妊娠・出産した時に、とても不安を感じました。
きっと、妊婦さんはもっと不安を抱えていると感じ、エビデンスに基づいた確実な安心感を提供したいと考えました。
起業する前、妊婦さんにヒアリングをしたところ、複数の方から「情報が溢れすぎて、自分に合った情報を得られず困っている」ことをお聞きし、サービスを立ち上げてほしいという依頼もありました。こうした経験から使命感を感じて、このミッション・ビジョンを掲げました。
4. 「MamaWell」サービス内容
ーーサービスの内容を教えてください。
主に、企業や健康保険組合に提供しているサービスです。ウェアラブルデバイスとアプリで取得したデータをもとに、各社員に専属の助産師がつきます。
社員に対しては、ウェアラブルデバイスから取得するデータを元に、健康状態を分析して、適切な活動量や仕事量を維持できるようにサポートします。加えて、いつでも相談できる体制を整えています。
企業に対しては、各妊婦社員の健康状態を評価し、仕事関連の活動が過重負担になってないかについて、取得したデータに基づいて報告します。個人の課題の解決までサポートする体制でサービスを提供しています。
ーーB to B to Eと呼ばれるモデルで、企業や健康保険組合に対してサービスを提供したり、その先の従業員の方にトラッキングサービスや助産師の助言を提供する内容ですね。
はい。
ーー妊婦さんが抱える悩みや課題は具体的にどういったものがあるのでしょうか。
ご利用いただいている妊婦さんの声を聞くと、妊娠中に産休を挟むため、「できる限り妊娠中に働きたいけれど、体への負担が気になる」という葛藤を抱えながら、悩まれている方が多いです。
5. 後編
後編では、妊婦さんが抱える悩み、ウェアラブルデバイスでトラッキングされているデータの詳細、今後の展望などについて伺いました。
https://note.com/femtechjapan/n/n267055a2e5c4
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