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ペレスVSローソン!ハラハラ展開満載のF1メキシコGP🏎️

日本時間10/28(月)AM5:00-スタートしたF1メキシコGP決勝。
月曜日の朝から早起きしてリアルタイムで観戦したファンの中には、スタート直後から重なる衝撃の展開に寝ぼけ眼が一気に開いた!という方も多くいらっしゃったのではないでしょうか。

スタートしたかと思えばすぐに発生した角田選手とアルボンのクラッシュ&リタイアによるショックに浸る暇もなく、
ペレスの不可解なスタート位置のミス、サインツの華麗なオーバーテイク、お馴染み?フェルスタッペンとランドの猛烈バトルからのフェルスタッペン20秒ペナルティetc…

ハラハラする場面が多すぎてどの出来事を記事にするか悩みましたが、
今回はあえて最も悪い意味でハラハラした、ペレスとローソンの小競り合いを取り上げたいと思います。


絶不調ペレスとイケイケなローソン

メキシコでのいざこざを語る前にまずは前提を揃えます。(ご存知の方は読み飛ばしてください!)
メキシコ人のRedBullドライバーであるセルジオ・ペレスはこのところ良いこと無し。
ちょうど今から3ヶ月前の7月に筆者はペレスの不調を嘆く記事を書いていましたが、今もそこから回復する兆しは見えず、むしろどんどん悪くなっています。

母国GPであるメキシコでなんとか調子を取り戻してほしい!と誰もが願っていましたが、予選でまさかの失敗。決勝レースでも挽回できず、とにかく残念な状況が続いています。

一方のリアム・ローソン、彼はRedBullの姉妹チームであるVCARBに、期中にドライバーの座を追われたリカルドと交代する形で途中参戦。
初回から会心の走りを見せ、チームメイトの角田選手より良い成績を残し続けるなど、その強さを見せつけています。
不振が続くペレスに代わり、好調なローソンが来季のRedBullのシートを手にするのではと、ファンやメディアの間では憶測や噂が絶えません。

ローソンの大胆なドライビング

そんな渦中のローソンとペレス、運命の悪戯でしょうか。メキシコGPの決勝では順位を激しく奪い合い、レース中に接触する事態が発生しました。

その接触によりペレスのマシンは損傷。後方から怒涛の追い上げを見せていたにも関わらず以降ペースを失い、、、ポイント獲得ならず。
ローソンはペナルティは受けなかったものの、ペレスをコースの外に押し出すアグレッシブなドライビングを見せ、接触を経ながらペレスの前に出たのでした。
これにはペレスも"I don’t think it was a very clever move"(あまり賢明な動きだったとは言えないね)と不満をあらわに。二人の間の溝は広がります。

ローソンの不適切なジェスチャーとお怒りペレス

さらに事態を悪化させたのが、ローソンの「不適切なジェスチャー」。なんとレース中、ペレスを再度オーバーテイクする際に中指を立てて見せたのです。

F1マシンを操ってレースをしながら追い抜きざまに中指を立てるなんて、なんて器用なの!という場違いな感想はさておき、、
まぁこれは問題にはなりますよね。

ローソン本人も、レース終了後に謝罪したことを明かしています。

現代のF1に求めるもの(悪ノリ?リスペクト?)

ここで考えたいのは、これからのF1に私たちファンが求めるものについて。ミドルフィンガーくらいで騒ぐなよと悪ガキノリで流すのか、
2020年代のF1にふさわしい品性を保つべきと批判するのか。
私の意見は後者です。

理由はF1好きな人、興味がある人たちを排除しない=F1に関わる人々の多様性を認め合うカルチャー作りがこれからはさらに大切になると思うから。
ミドルフィンガーを急に多様性に繋げると論理の飛躍がありますが、、
いわゆる暴力的な、明確な悪意のある仕草は、それを嫌がったり怖いと感じたりするファンを遠ざけてしまう恐れがあると考えるからです。
悪ガキの悪戯は可愛いものもありますが、笑えないものもある。今回の件は後者だな、というのが私の意見です。

ちなみに可愛らしいイタズラとして思い浮かぶ場面はこんなところでしょうか。笑

ちなみにメキシコGPで20行ペナルティを受けたフェルスタッペン、記者から「今後また20秒ペナルティを受けることになったらどうする?」と問われると、「その時はピットでお酒でも飲むわ」と返答。

彼のこういう皮肉、私は好きです。
全てのF1好きが安全に楽しめる空間づくりに貢献できるよう、引き続き尽力したいと改めて思った出来事でした。

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