僕たちは大人だよ!?下着もアクセサリーも自由に選ばせてよ!〜まさかのテーマでバトるF1ドライバーと FIA〜🩲💍🗣️
2024年11月、GPDA (Grand Prix Drivers' Association、F1ドライバーとリザーブドライバーが全員参加する組合のようなグループ)が発表した、とある声明が話題になりました。
趣旨としては、記者会見で「汚い言葉」を使ったフェルスタッペンへ、罰を与えたFIA(国際自動車連盟)に対し、過去の規制や制裁も含め過剰であると批判するものです。
なんだか高校の生徒会VS教師陣のような争い?が世界最高峰のモータースポーツであるF1の現場で繰り広げられたこともなかなか衝撃であった(かつ面白い)ので、特集してみたいと思います〜♪
声明の発端はフェルスタッペンの「Fワード」
2024年9月のシンガポールGP直前の記者会見において、RedBullドライバーのフェルスタッペンが、自身のマシンの不調を汚い言葉で表現(いわゆるFワードなるもの)したことに対し、FIAが罰として社会貢献活動への参加を命じました。
それじゃぁNetflixのDrive to Surviveはどうなるの?とか、レース中のチームラジオとか結構すごいんじゃない?とかいちファンとしてもツッコミどころは満載ですが、
もちろんフェルスタッペンはこれにすぐさま反発。以降シンガポールGPの公式会見では、短い言葉で質問に応じるのみで、
会見会場の外でメディアからの囲み取材を受けるなど、皮肉たっぷりな行動に出ました。
これには他のドライバーもうんざりしていたようで、GPDAというドライバー組織の公式声明としてFIAへの抗議を発表。
筆者の意訳ですが、要約するとこんな感じ。
過去にも同じような諍いあり(下着編)
声明文の中に出てきた「下着」というワード、これってなんの話?って思いますが、実は2022年にFIAがドライバーがレース中に着用する下着について、規則違反があるとして取り締まりを強化すると発表したことがあったのです。
どうもドライバーの安全性を確保するために、防火対応の下着を着用するようにという規則があるそうなのですが、ドライバーは一斉に批判。
パンツの上に防火スーツを着ているし、そもそも防火パンツがあるなんて初めて知った、と。
詳しくは上記リンク先の記事に載っているのでご興味のある方はぜひ読んでみてください〜
過去にも同じような諍いあり(アクセサリー編)
時を同じくして規制関連の話題に上がったのが、レース中におけるアクセサリーの着用。こちらも、事故が起こった際、医療行為に影響を与える恐れがあるとして安全性の観点からの規制のようでしたが、、
常にたくさんのアクセサリーを身につけているハミルトン選手を筆頭に、こちらにも非難が殺到。
筆者個人としては、これに抗議するためにアクセサリーじゃっらんじゃらんで登場したハミルトンの姿が大好きです。
時計3つに指輪8個くらい????
結論:どんどん議論してほしい
話は飛びますが、2022年の「下着規制」の際、アロンソ先生が発したコメントがこちら。「僕は大して興味無いけど、これもショーの一部なんだと思うよ。」(出所:motorsports.com記事)
はい。冒頭でもちょろっと告白しましたが、私はこのショーを楽しんでいます。きっと同じようなファンも多いはず。
今回はちょっと汚い発言や下着やアクセサリーでしたが、F1って、世界中のファンが大注目する最高峰のスポーツであるからこそ、
個人の価値観や多様性に関する議論ってファンを巻き込んで盛り上がるんだと思うのです。
ここでは両者の良し悪しをジャッジするつもりはありませんが、大事なのは声をあげること、話し合うこと、これが全ての社会における基本だと筆者は考えます。
今回一致団結して声明を出したF1ドライバー達がもっと好きになったし、
FIAもドライバーも、どんどんやってくれと応援してしまう出来事でした。