🌟 また、この夢を見ている、、、

毎日、同じ夢を見る
目覚めるたびに
夢の記憶は、途切れない
そう思える

見たことのあるようなまち
迷路のような曲がりくねった道
知人のような人々
また
夢の続きを、さ迷い、歩く

夢の記憶が
目覚め、深まると 
愛しい思い出のように
懐かしく
現実そのもののように、思えてならない

夢が、霞み、見えてくる  

この夢の世界は
生きること、経験すること
これが、天来の仕事
自分にしたがって、言動する

食うこと 
排便すること
風呂に入ること
ほしいものを得ること
人のために働くこと
うまくいっても、いかなくても、大丈夫
それが、夢の世界のことわり

今日の朝も
夢の中で、目覚めた
毎日、同じをくり返す   

夢を見ているときは
それが、夢とは、知らないという
今、見ている夢も
ほんとは、夢と知らない

でも、夢というものは、はかないことを、知っている夢
愛しい人との交歓
親、子、兄弟姉妹との、ひとつの屋根の下での暮らし
幾多の友人との、出会いと交流
全ての記憶が、はかない夢であること
肌の温かみの感触さえ、さめるものであることを、知っている

夢にこびりついたこの現実
現実をまとう夢    
風呂に入り、汗と汚れを流しても
消えない

また、朝が来れば
この夢のなかで、目覚めるのだろう
夢は、途切れず
夢中に、生きる
、、、

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