☆☆ ヒラメのエンガワ は、 とても "気" になる 、、、
このところ天気予報がクルクル変わり
あたまがモヤモヤして、湿っぽかった
昨日、帰宅の途中、最寄り駅の手前のターミナル駅で降りた
久しぶりに、下町の風情の残る中通り商店街を歩いた
来れば必ず寄る魚屋をめざした。といっても、のぞくだけのほうが多いが、、、
雑踏をぬけていき
古くからあるその魚屋に入っていった
店内はひろい
まんなかに通路があり、ちょっとした魚市場のようで、熱気があり
買い物のおばさん、おじさん、勤め帰り風の男女も多い
その頭上を、威勢のいい、掛け声が飛び交う
「今日だけだよ、松輪サバだよ、、、」
「いつもはないよ、特別だよ」
イイネ
でも、電車で、持って帰る用意もないし、、、
「ヒラメのエンガワだよ。高級寿しで使ってる物とおんなじだよ」
「うまいよ。あと三っだけだよ、、、ハイ、ハイ、ハーイ、、、」
エッ、ヒラメのエンガワ
確かに、アブラがあって、うまいものだ
しかも、安い
でも、持って帰れない
一匹ものの品揃えも豊富で、奥までひととおり見て
勝手に、ひとり、海に行った気分になり
気持ちも晴れた
駅へもどり、家へ帰った
風呂に入り、さっぱりする
冷凍の惣菜をチンしたおかずでの夕食
その日を締めくくる雑多な後片付けを、こなす
明日の準備も忘れない
時計の針が、どんどん天を向むころ
やっと自分だけの時間にたどりつく
ふと、あの声が聞こえてきた
「ヒラメのエンガワだよ、、、」
そうだ。今度は、保冷バッグを持っていこう
忘れないうちに、通勤リックに入れておこう
明日の天気は、どうだろう
ヒトがもつ意識とその力は、見えない
「愚公移山」の例え話は、子供のころは好きだった
「点滴、岩を穿つ」この精神も大好きだった
「山に向かって海へ入れと言い、疑わず信じるなら、その通りになるだろ」これは、今も大好きだ
大好きなので、毎日、祈ったり、瞑想することになった
意識の力、心の力の世界を知りたいのだ
部屋の明かりを豆球にする
あぐら座になる
頭のなかをしずめて、座り続ける
意識が、モヤのように感じられてくる
遠くから、あの威勢のいい「ヒラメのエンガワだよ、、、」が響いてくる
ヒラメのエンガワ
田舎の実家にも縁側がある
同じなのかもしれない、、、
外と内との両方に含まれる領域だ
内のものが、外へ向かうところでもあり
内の環境の一部であり、大事なパーツでもある
意識にも、エンガワがあるかもしれない
意識の深いところで、なにかが、ムズムズしだした
エンガワが、"気" になりだした
、、、