柳ヶ瀬舞個人の、小野美由紀さんへのレスポンス
フェミ勉主宰の柳ヶ瀬舞です。今回は『ピュア』作者である小野美由紀さんからnoteで頂いたコメントのレスポンスをここで書かせていただきたいと思います。
この文章・意見は柳ヶ瀬舞個人に帰属するものであり、フェミ勉参加者の総意ではないことを予めご了承ください。
フェミ勉は私が主宰で、月一回論文の精読や小説の読書会をネット上で開催している場です。私は主宰と言っても、スケジューリングする程度で、課題の本や運営方針への意見などは積極的に参加者の皆さまから取り入れています。
フェミ勉のnoteに小野美由紀さんがレロさんのところに送ったDM+アルファの内容をコメントで書かれたことに関して、柳ヶ瀬個人が思ったことをレスポンスとして書いていきます。
まず私は小野美由紀さんのフェミニズムを「私たちの嫌いなフェミニズム」でありそれを「私たちの好きなフェミニズム」として導こうという意図は、まったくありませんですし、どこにそのような記述があるのか、またどうしてそのように取られたのか、戸惑いを覚えております。
またフェミ勉のTwitterでも以下の通りに呼びかけさせて頂きました。
今日、小野美由紀さんの『ピュア』を取り上げて、読書会をする予定です。
主宰である3人は小野さんや小野さんの作品を攻撃する目的もなく、建設的な批判や感想を交わす場にしたいと思っております。くれぐれも誤解なきようよろしくお願いいたします!
午前10:06 · 2020年6月13日
というツイートから、小野美由紀さんへの誹謗中傷を良しとしない旨をツイートしています。あくまでテキスト論として書かれたものから判断し、それに対し論考を作らせて頂きました。
問題がある小説を、なぜ問題があるか、どうしてそのような問題が生じるのか、ということを語り合うことを、作者に失礼だから、と言ってその小説を批評という俎上にあげることを封じようとすることが、私には謎です。
私の読みは違うかもしれない。しかし作家が書いたとおりに作品が読まれることはありません。作家が読み方を強制してしまったらその作品は限りなく「しょぼい」作品に零落するのではないでしょうか。
私はテキスト論に則って、『ピュア』を読みました。それ以上でもそれ以下でもありません。もちろん作家である小野さんがどう考えておいでだろうと、テキストには反映されません。
「ルサンチマン」や「自己嫌悪」を作品にぶつけている、と小野さんはお書きになりましたが、そういう個人的な感情が入る余地はありませんでした、とまた付け加えて、一度、文章を締めさせていただきたいと思います。
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