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『愛について アイデンティティと欲望の政治学』竹村和子著(岩波書店) 第3章 あなたを忘れない──性の制度の脱‐再生産 レジュメ
より読みやすいPDF版(以下のレジュメと同じ内容)のダウンロードはこちらから。 要約ペニスから乳房へ 精神分析においても、かつてはフェミニズムにおいても、母‐娘関係はずっと論じられてこず、近代家族の物語の消失点を成してきた しかし/だからこそ、母‐娘関係は性の制度の再生産の現場になっており、その「脱‐再生産」のためにはぜひとも母‐娘関係の考察が必要である メラニー・クラインの「対象関係理論」は、幼児の自己同一化における特権的なシニフィアンをペニスから乳房へと移動させた
『愛について アイデンティティと欲望の政治学』竹村和子著(岩波書店) 第1章 〔ヘテロ〕セクシズムの系譜──近代社会とセクシュアリティ レジュメ
より読みやすいPDF版(以下のレジュメと同じ内容)のダウンロードはこちらから。 要約なぜセクシュアリティなのか ■セクシュアリティは〔ヘテロ〕セクシズムを捏造・傍証するものである一方、それを再定義することが〔ヘテロ〕セクシズムの批判にもなる ここで近代の性抑圧を〔ヘテロ〕セクシズムと呼ぶ理由は、①性差別*(セクシズム)と②異性愛主義(ヘテロセクシズム)が、近代の性抑圧を構成する両輪であるため *男女差別のこと セクシュアリティとは、〔ヘテロ〕セクシズムにおける本質