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今さら?デニム着物の便利さにはまる

ほぼ毎日着物で暮らす。

日々着るのは、ウールに木綿、麻など洗える素材の着物ばかり。
家事をしたり制作をするのに水に濡れる事や汚れる事は必須だからである。

冬はウールが大活躍なのだが、暖かくなってくると木綿の出番が多くなる。
糸へんの仕事をしている私は、木綿の着物は脈々と受け継がれてきた日本の木綿織物を着たいと思っている。
それは、産地を守りたい、日本の産業を守りたいという思いがあるから。
売れなければ廃れてしまうからだ。
それに、やはりその風土に見合う布なのだと肌で感じられるからでもある。

ある日、ショッピングモールをふらふら歩いていた。
すると、呉服屋さんに目を疑うような値段のコーナーがあった。

『洗える着物50円』

‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎
ウソっ‼︎    布代は?縫製代は?
見間違えかと思いながら近づいてみると、見間違えていなかった。
信じられない。
とはいえ、『洗える着物』である。
最近の『洗える着物』というのは、基本的にポリエステルである。
私はポリエステルが苦手だ。
静電気のパチパチや肌触りなどが合わない。
だから素通りしようとしたのだが、よく見たらその中にデニム着物があった。
確かに、デニム着物も洗える着物である。
お店の方に聞いたらデニム着物も50円だというのだ。もちろん新品である。

デニム着物なら持ってないし、買ってみようという気になった。
初めてお迎えしたデニム着物。
よく見てみると、薄手のデニム生地でできており、少しストレッチ性もある。
広幅の生地でできているので、縫い代はロックミシンで処理してある。
裏側は洋服と同じようにロックミシンが丸見えのままの縫製であるが、50円だから、ま、そんなモノだろうと変に納得する。

サイズの選び方を間違え、身幅が大きかったから購入当初はあまり着ていなかったのだが、
先月は大作にかかりっきりで袂が濡れるから大活躍した。
ほぼ毎日着ていたと言っても良い。
真冬で寒かったから、中にタートルネックを合わせ半幅帯を締めるだけのスタイル。
ロングワンピースと変わらない。
私にとってはオーバーオールのような感じ。
意外とゴワゴワしないから、それよりもむしろ動きやすい。
何故か、ウールの着物や木綿の着物よりも気軽に汚せる感覚がある。
デニムは作業着という感覚が染み付いているのかもしれない。

50円の洗える着物は呉服屋さんの客寄せ手法ではあったが、結果的に一人のデニム着物ファンを増やした。まんまとやられた感が否めない。笑

兎にも角にも、デニム着物は働く着物としてとっても良いと感じた。
デニム着物はネットでも安価で手に入れられる。
サイズの合うものを購入したい。

経済的に余裕があれば、デニムの産地岡山や他の木綿の産地で反物として作られたデニムで着物を作りたい。
一度作れば毎日着倒す着物として、何十年も着られるものだ。少しお金をかけて愛着湧く一枚を手に入れたい。


12時過ぎてしまったー。
三日坊主確定!
うっかりした。。。でも、また明日からがんばろう。

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