捨てる勇気は価値観を研ぎ澄ます

私はかたづけが苦手です。ゴミと思うものは、すぐにゴミ箱へ捨てるのですが、服や雑貨、本などはどうしても残してしまう癖があります。掃除を本気でするのは3ヶ月に1回程度。服が山のように積まれていたり、テーブルにカンやペットボトルが並び、風呂場に赤カビがはびこると、さすがに「ヤバイな」と思ったときにするぐらいで、なかなか行動に移せずにいます。

普段、私生活で使っている、バックも同じように何かしら詰め込んでしまいます。仕事から帰宅した後、パソコンを取り出すのですが、やっぱり使わなかったなと思うものが多々あります。そうして、普通は取り出していくと思うのですが、捨てきれない癖のせいでバックの中にも使わないものが残っていくのです。

そんな時にこの本と出会いました。「佐藤可士和の超整理術」もともと、可士和氏の本は好きで読んでいたのですが、整理系の本を読んだのはこれが初めてで試してみようと思うものがいくつかありました。

まずはバックの中を整理すること。仕事の前日にバックのか中を見て、①並べる②いらないものといるもののPriority(優先事項)をつけイメージしてみる。を試してみました。これだけでも、かなり減りました。それまで無駄に持っていたペン類12本が3本まで減り、読まない本を取り出し、複数冊あるノートを1冊に絞る。これだけでかなり、バックが軽くなった。

次は身に付けるものです。これはかなり、早く取り除けました。腕につけていた時計は携帯があれば十分事足りましたし、アクセサリーは仕事中に結局外すので、買わなくもなりました。

整理術はモノだけではなく、気持ちや環境の整理にも役に立ちます。

気持ちの切り替えがそのとき、私自身を大きく変えてくれました。完全にマインドの話になりますが、以前働いていた会社を辞めるときの出来事です。以前の職場は大手牛乳販売の代理店に勤めていました。仕事としては、営業を4ヶ月、転売を7ヶ月、ネットビジネスを5ヶ月という統一感のない全くもって、社会人の基礎が作れておりませんでした。その頃から、自分は何がしたいのだろうと思うようになり、ひたすら考えた結果、ネットビジネスの時に書いたアフィリエイトのライティングがかなり面白かったことに気づきました。その時は、LPを外注していたのですが、経費を抑えるために、リサーチからテキスト作りまで、一貫して自分たちでやるという内容でかなり苦労しました。ですが、その甲斐あってできたLPは成約率は低かったものの、やれデキると思うような自身になっていきました。

会社を辞めこれから物書きとして生きていくなんて、微塵も考えていませんでしたし、ライティングは手段であって、目的ではないと今でも思っています。ですが、ライティングという手段ですらうまく使いこなしていないと、何をやっても上手くはいきません。だからこそ、ライティングという武器の価値観を研ぎ澄ますために、天狼院のライティング講座に参加しようと思いました。

そして今暮らしている福岡という地でも、「捨てる勇気」のおかげで大きなチャンスにも巡り会うことができました。それは、最近法律でも制定されました暗号通貨、日本では仮想通貨というらしいですが少額からでも取引ができて、今なら10円からでも買える投資のようなものもあります。暗号通貨は基本的に、埋蔵量に限りがありますので、金と同じように持ってるだけで価値が上がっていきます。

株やFX、不動産関係の投資案件は聞きますが半年前に暗号通貨の存在を知らなかった私は、いろんなサイトや情報誌を集め、かなり吟味した上で、生活費の6割をビットコインに6割に使いました。それが、半年経った今、価格は2倍になりまだまだ可能性を感じています。HYPEと呼ばれる案件もいくつかあり、飛んで回収できなかったものもありましたが、失敗しないための基準を自分の中で定めれるようにかなり大きいと感じています。

環境やマインドを整理してみた結果、かなり多くの無駄なものを持っていることに気づきました。そして、状況整理と把握、リサーチは投資でいるところの損切りが重要になってくることと、まさにそれこそが「捨てる勇気は感覚を研ぎ澄ます」ことに直結しているのだなとここ半年間で学びました。捨てるという選択肢は、誰でもかんたんにできることではありません。ときには辛く、苦しく、生きる意味を見失うこともあるでしょう。でも、一旦足を止めて状況を整理することが大切だと思います。今、自分に本当に大切なものはなんなのか? どうして、このような状況になっているのか? 次はなんをする必要があるのかなど? 自己中心でも構いません。何かを得るために何かを捨ててください。そして価値観を研ぎ澄まし、勝つべくして勝つ戦略を整理していきましょう。

整理術とはいわば、人生というゲームにおける「戦略」の一つなのですからね。

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